2012年上期のおすすめライトノベル

今日で6月も終わり。2012年もすでに半分過ぎたということで、とりあえず、2012年上期のおススメラノベを纏めてみました。新規/既存で3冊づつ。

新規

いもうとコンプレックス! ―IC― /稲葉洋樹 (→感想)
妹モノといえば、この上半期では スマッシュ文庫の妹組 が話題になり、また、この7月からもMF文庫Jの『この中に1人、妹がいる!』がアニメ化したりと、相変わらず根強い人気のある分野ですが、その中でも個人的に大きくおススメしたいのが、富士見ファンタジア文庫の第23回ファンタジア対象<銀賞>受賞作『いもうとコンプレックス』。妹が好きすぎて暴走しまくりな兄を中心としたラブコメ。兄のはっちゃけぶりが清清しく、お約束的なツンデレ幼なじみが可愛かったりと、きちんとツボを押さえたストーリーがおススメです。
【12上期ラノベ投票/9784829137215】

南極点のピアピア動画 /野尻抱介 (→感想)
野尻抱介というと、最近は作家活動以外で有名になってしまった感もありますが、『ロケットガールズ』とか『太陽の簒奪者』とか、すげー好きなんですよ。特に、『ロケットガール』の第三巻「私と月につきあって」がめちゃくちゃおススメ。いや、きちんと科学的背景に基づいたリアリティある描写とロマン溢れる物語としての嘘のつき方の、そのバランスがとことん好みなんです。……で、その野尻抱介の久々の新作が、この『南極点のピアピア動画』。ほんの少しで手が届きそうな近未来SFとして、非常に出来がよくて、やっぱり素晴らしい。ああもう、もう少し小説を書いてくれても、いいと思うんだがなー。
【12上期ラノベ投票/9784150310585】

楽聖少女 /杉井光 (→感想)
杉井光フォーマット全開っ!! 杉井光というと、いつも主人公は同じ性格で、だいたい似たような雰囲気の作品になっちゃうことが多いんですけど、いやぁ、そうはいっても、この『楽聖少女』は、過去の杉井作品の寄せ集め感がハンパねぇ。特に、杉井光の代表作『神様のメモ帳』と『さよならピアノソナタ』のデジャブを感じることが多く、なんだか一冊で杉井光の美味しいところを楽しめるそんな作品。今流行の歴史人物の女人化作品でもあるんですけど、ベートーヴェンの女人化って、なんでそんな斜め上の方向を攻めるんだ?
【12上期ラノベ投票/9784048865661】

既存

織田信奈の野望8 /春日みかげ (→感想)
この7月からアニメもはじまる『織田信奈の野望』。TVアニメのスペシャルサイト でプロモーション映像を見ましたが、うわっ、きちんとシリアスな作りっぽく、これはアニメも期待できる……!? 賛否両論といわれる 戦国武将の美少女化モノですが、そこそこ史実をベースにした熱い展開がとにかくおススメ。最新8巻は、そろそろ本能寺の変が見え隠れしつつ、これ以上なく四面楚歌という展開で、ラストの良晴の決心がめちゃカッケー。や、アニメでは、どこまでやるつもりなんだろ?
【12上期ラノベ投票/9784797368987】

モテモテな僕は世界まで救っちゃうんだぜ(泣)(3) /谷春慶 (→感想)
悪意に満ち満ちた魔法少女モノな『魔法少女育成計画』や 黒く歪んで狂気にあふれた『オカルトリック』など、ここ最近のこのラノ文庫は、名前に負けずにマジに「すごい!」作品が増えてきたと思うんですけど、その中で、特に一押ししたいのが、この『モテモテな僕は世界まで救っちゃうんだぜ(泣)』。この三巻は、ヒロイン・タマさん大ピンチで、まさかの感動的なストーリー。はじめは単なるハーレム系作品かと思ってたのだけど、もはや、先がまったく読めず、ほんと、続きはどうなるんだこれ!?
【12上期ラノベ投票/9784796697729】

六花の勇者2 /山形石雄 (→感想)
2011年下期の好きラノ投票で同率1位となった『六花の勇者』。この2巻も素晴らしすぎる。正統的な異世界ファンタジーというだけでなく、ミステリかくやと言わんばかりの、謎を散りばめ計算し尽くされた構成が、なんといっても魅力。先の読めない、手に汗握る展開が、マジにおススメっ!!
【12上期ラノベ投票/9784086306713】

※ 本エントリは、「好きなライトノベルを投票しよう!! 2012年上期」への投票を兼ねる予定です。

[ 2012.06.30 ]