好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!!


メディアファクトリー MF文庫J
エイルン・ラストコード ~架空世界より戦場へ~ 2 /東龍乃助

うわぁ、やっぱりここ数年の新作の中では、ダントツにおもしろいっ!! 謎の巨大生物の来襲に少年少女が生命を散らしながら戦う世界。その世界に、アニメから抜け出してきた主人公が救世主のように活躍する展開と。戦争に明け暮れるアニメ世界から平和な世界に来て文化の違いにドタバタするのは、なるほど、『フルメタ』をリスペクトしすぎだろ(笑)。いや、高校を舞台にはしてるけれど、本来、この世界も、ぜんぜん平和な世界じゃないハズなんだけど。まともに説明できてない上に、穴だらけで矛盾だらけの設定のようにしか見えないのだけど、勢いで強引に納得させるスタンス。好きだわ~。ところどころにコミカルなシーンをはさみつつ、シリアスながらも勢いのある熱い展開が、爽快すぎて素晴らしいっ!! そして、【テンナンバー】とか中二心をくすぐるキーワードが出てきて、なにそれ、楽しみすぎるんですけどっ!! マジ、たまらんわ~~。

ただ、物語を読んでも設定が意味不明すぎるので、文章で説明できないなら、巻末とかに設定集とか付けてくれないものかしらん。脳内補完しようにも、補完する材料もなくて、読んでて引っかかりまくるのよ。せっかくこれだけおもしろいのに、もったいないな。

あと、戦闘シーンがいきなり漫画になるのは、やっぱ違和感があるなぁ。それをするなら、もっと、通常シーンから挿絵を多用しろよと。でも、作者の力量を見てると、戦闘シーンが漫画じゃなかったら致命的なことになる感じもしていて、編集の英断ではないか?と思わなくもない今日この頃。ぶっちゃけ、この作者って、プロどころかアマチュアと比べても、かなり文章下手だよね。や、単純に意味がとりにくい上に、必要な情報がぜんぜん書けてない。そのうえ、ふりがなを振って読みを変える手法を多用していてリーダビリティが最悪。その読みにくい文章を補ってあまりあるほど面白いんだけど、でも、もうちょっと成長してほしいなぁ。

[ 2015.05.25 ]

東龍乃助作品の感想