好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!!


KADOKAWA 富士見ファンタジア文庫
織田信奈の野望 全国版16 /春日みかげ

マジで二周目までやったら、ラノベ史上の最高傑作になること間違いないと思うのだけど、さすがにそういう展開にはならないかしらん? いよいよ天下分け目の関ケ原。島津家久の策で織田側の展望が見えたのも一瞬、本来の歴史に揺り戻すように、運命は信奈と十兵衛を絶望的な状況に追い込み……。

織田家滅亡の運命に抗う良晴に対抗し、ここにきて、同じく本来の歴史を知る存在の登場。希望を見せて突き落とす展開とか、素晴らしすぎる。織田、武田健在にもかかわらず、どう関ケ原の戦いにつなげるのかと思っていたのだけど、予想を超えて舞台を整えてきたな。毛利が東軍にいるものの史実と相似形って、この強引な説得力の持たせ方が素晴らしいところで、負けた三成の立場に信奈がいる上に、史実では西軍の主力だった毛利、上杉が敵側の東軍にいるという戦力格差。そして、うわぁぁぁぁぁ、ここで松尾山、小早川秀秋の裏切りかっ!! この舞台の作りこみが素晴らしくて素晴らしくてたまらないのだけど、そもそも、関ケ原のたどり着く前に、バッドエンド待ったなしです。本当にありがとうございました。

ガスパールが本当に良晴の二周目なのかは、まだわからないけれど、やり直さないと、やり直してもハッピーエンドが困難に見える状況が凄いな。いやー、実は生きていた、みたいな下手な展開にはせずに、この絶望感のまま、ほんと二周目に突入しないかなー。

[ 2016.10.08 ]

春日みかげ作品の感想