好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!!


KADOKAWA 富士見ファンタジア文庫
織田信奈の野望 全国版17 /春日みかげ

十兵衛ちゃんのシーンは、思わず泣きそうになるほど感動的だったけれど、でも、雑すぎる~。えっと、明智光秀の裏切りをどう回避するかが、このシリーズの最大の見せ場になるのかと思ったのだけど、あまりにちょっと雑すぎるだろぉぉっっっ!!

いや、本能寺の変を回避したと思ったら、その十兵衛ちゃんが、関ケ原での小早川秀秋役を演じるというまさかの展開に、ただただ素晴らしいと感心しきりだったのだけど、……おい、ちゃんと行けよ、松尾山。ここまで舞台を整えてからスルーするとか、正直、ありえない。バカなの?

そもそも、富士見ファンタジア文庫に移籍してからというもの、どうにもクオリティの低下が酷い。エピソードの取捨選択や重要度を考えずに、何でも描こうとしてシーンの緩急も強弱もないし、期待度だけ高めて、結局、グダグダな展開も多いんだよなぁ。今巻だって、途中までは、織田信奈最大のピンチ、相良良晴絶体絶命みたいな展開かと思わせておいて、なんかなし崩し的に、いつの間にか武田側が悲壮感漂う状況になっちゃってて、良晴が敵将をどうにかして救おうと画策する展開。せっかくのオールスター武将勢ぞろいでの夢の関ケ原の合戦が、こんなんで盛り上がると思うの? バカなの?

いよいよシリーズもクライマックスで、舞台は最高に整ってるんだから、ぜひとも素晴らしい物語を魅せてほしいなぁ。

[ 2017.02.17 ]

春日みかげ作品の感想