好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!!

宝島社 このライトノベルがすごい!文庫
モテモテな僕は世界まで救っちゃうんだぜ(泣)(7) /谷春慶

最終巻。カオスだ(笑)。いきなり異世界ファンタジーで新キャラ投入&複数キャラ視点の群像劇って、おいっ。いや、下手に纏めずに、『モテ泣き』らしい上手いラストだっっっ!!

世界の滅亡を救った砕月は、いきなり異世界からきたドラゴン娘に連れ去られる……。と、いろいろと無茶すぎる展開なのだけど、あまり違和感がないのが凄い。や、このこの強引な展開も『モテ泣き』なら、アリだよな。どこまでいっても砕月はビョーキで、ヒロインたちは砕月が好きすぎるという。どこにいっても、なにがあっても、さらに、いつまで経っても、この愉快な修羅場が続いていくことを感じさせる最終巻で、ラストとしては、これはかなり上手いんじゃないだろうか。異世界ファンタジー単体では、ちょっと微妙な出来な気もするのだけど(^^;。

……それにしても、『モテ泣き』は、ラブコメとして、ほんとに楽しい作品で、小説媒体よりも、むしろ、漫画なりアニメなりにしたほうが映える作品だと思うのだけど、結局、メディアミックス展開なかったのが残念だなぁ。もったいない。

[ 2013.09.16 ]