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宝島社 このライトノベルがすごい!文庫
真・魔王降臨! 1 /吉野匠

いかにもライトなライトノベルらしいライトノベル、と言えなくもないけど、ペラペラ。薄っぺらい。

予想した通りに進むストーリー展開と、テンプレなキャラクター。それで、描写も表面的で薄っぺらいのはなー。えっとまあ、読みやすくてストレス感じさせない内容は、ステレオタイプ的な意味で、ライトノベルらしいライトノベルだとは思うんだけど……。でも、さすがにここまで中身がないと、あまりにライトすぎるだろー。

そゆわけで、出版社の倒産で消えてなくなった、かつてジグザグノベルズから出ていた『魔王降臨!』が、このラノ文庫でリニューアルして復活。冴えない少年が、身に覚えのない前世の秘密で何故かモテモテというドタバタラブコメ。これだったら、下手にバトルとかせず、とことんラブコメに徹するべきだったんじゃなかなー。なにもかも薄すぎて、あまりに中身がなさすぎるよねー。

や、「ストーリーなんて飾りです。偉い人にはそれが分からんのですよ」と、常々思ってたりするので、ストーリーがテンプレなのはぜんぜんかまわないのだけど、それならその分、なにかこだわるポイントを置くべきだと思うのよね。この作品、そういうこだわりがさっぱり感じられないのよ。マジ薄すぎる。

しかし、冴えない少年が何故かモテるのは、ライトノベルのお約束とはいえ、この作品、モテる理由が少年の魅力とは別のところにあるようにしか見えなくて、いろいろと切ないよな。ぶっちゃけ、誰も少年の前世しか見てなくて、少年自身を見てるとは思えないのよ(^^;。作者の人がわざとそうしてるのだとしたら、凄いんだけど、そこら辺どうなんだろう。

[ 2013.05.04 ]