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KADOKAWA 富士見ファンタジア文庫
スレイヤーズ(6) ヴェゼンディの闇 /神坂一

「おひとりで倒してもらわなければ困ります」
これなー、今になって読むと、マジ、こう思うわー。

今回は、ゼロスがリナを試す展開なので、物語の都合上苦戦するのも仕方ないとは思うけれど、でも、魔族とはいえ、しょせんそんなに強くもない相手なら、さくさく倒してほしいわ。不自然な苦戦とか、ご都合主義な大逆転とか、そういう演出いらんよなー。たまには、すっかりイジメのような扱いを受けてる残念魔法「崩霊裂」の立場も考えてあげてください……。

しかし、「最近のラノベ」で嘲笑されることの多い「俺TUEEEE」って、むしろ昔のライトノベルに比べて、進化、改善されてる部分だよな。『スレイヤーズ』を読んでると、そう思うことがほんと多い。なんでもピンチからの大逆転を描けばいいってわけじゃなくて、ちゃんと敵の強さに応じてメリハリをつけて戦闘を描いてほしいよね。ご都合主義感が強いのも気になる。や、『スレイヤーズ』はそこら辺がすごく下手。この巻のセイグラムにしたって、ここで苦戦する構成と演出を見せられても、緊迫感もなにもなく、正直、ページの無駄だろ……。前巻でせっかくリナはパワーアップしたわけだし、苦戦するのって、もう上級魔族だけでいいんじゃね?

[ 2015.11.06 ]

神坂一作品の感想