好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!! - 2016年5月


2016 5 1

メディアファクトリー MF文庫J
変態王子と笑わない猫。11 /さがら総

おー、綺麗だ。綺麗にまとめてきたなぁ。正直、こういう風にはならないと思っていたので、これは予想外に嬉しい展開。とにかく綺麗で最高すぎるっ!!

そゆわけで、未来を変えるために過去に渡った横寺と月子。まだ存命している母親ツカサとの最高に幸せな時間。しかし、その幸せな時間は終わりに近づいていた……。と、うわぁ、期限付きの幸せな風景というのは、ほんとにせつないね。“未来から来てくれる親孝行な子供はそうそういない”、ツカサさんとのあれこれが刺さる刺さる。泣けるー。そして、猫神様の秘密。おいっ(^^;。

“ちぃ覚えた”は懐かしすぎて、むしろ、どれだけの人がわかるのか心配になるレベルだけど、それにしても今回は、やたらメタなネタを突っ込んできたなー。あとがきによると、次巻は長いエピローグとあるけれど、つまり、次巻で最終巻かしらん。まあ、ここで終了でもいいくらいなラストだったからな。いやー、今回は重ね重ね、ほんとに綺麗で最高でしたっ!!

[ 変態王子と笑わない猫。 ]


2016 5 3

講談社 講談社ラノベ文庫
彼女がフラグをおられたら 少し疲れたわ…次の夏休みまで眠らせてもらうね… /竹井10日

物語は最終巻間際で佳境なハズなのだけど、特に盛り上がることもなく、淡々と伏線を回収していくスタイル。いや、物語を牽引していた謎がどんどん明かされ、因縁の対決もあるのだけど、にもかかわらず、まったく盛り上がることもなく、いつも通りのテンションでイチャイチャしてるだけな感じが。きちんと伏線を回収していく展開は褒められるべきだし、最終巻間際でもいつも通りにおもしろいのは凄いのだけど、でも、せっかくの伏線を、こうも無駄に消化されるのを見ると、もったいなさがハンパないなー。

まあ、この状況で、戦闘要員や直接謎に絡んでくる女の子たち以外も、きちんと存在感をもって絡んでくるのは凄いよな。相変わらずの譲り合い逆修羅場となにかと瞳から光を失う恵(笑)。いよいよ最終巻となる次巻への引きを見ると、さすがに次はいつもとは違う雰囲気になりそうだけど、ほんとかな? これだったら、世界の真理とか、グリモワールとかはじめから出さずに、終始、イチャイチャしてるだけの物語でもよかったんじゃ(^^;。

[ 彼女がフラグをおられたら ]


2016 5 5

最近、このブログのスクリプト等をちまちまいぢっていました。だいたい修正も落ち着いてきたので、テストも兼ねて、最近の変更点を纏めて書いておきます。……しかし、今の時代、自作のスクリプトを使ってブログを書いてる人って、いったい、どんだけいるんだ?

ラノベ関連記事のtwitter botの作成

いきなりブログのスクリプトの話じゃないですが(汗;、最近、カスタマイズをはじめたのは、だいたい、こいつのせい。@lightnovelJP のアカウントに、ライトノベルあんてな の更新分を自動で流してます。twitter botの勉強が目的だったのですが、思った以上に簡単に作れて、使ってみると予想以上に便利。いやー、家の外でネットに触ってるときには、ほぼ、twitterものタイムラインみてるしなー。

OGP及びtwittwrカードへの対応

twitterへURLを流してみると、ツイートに画像と説明文がつく場合があることに気付いたので、せっかくなので、うちのブログも画像と説明文がつくようにしてみました。HTMLのメタデータに、property="og:〜" とか name="twitter:card" を設定してあげると、画像と説明付きで表示されるようになります。

RSSに <dc:subject> を追加

ライトノベルあんてな は、登録先の RSS の subject とか category 辺りのタグをみて、できるだけライトノベルに関する記事だけになるようにフィルタリングしてるのだけど、自分のブログのRSS には、そもそも subject も category も吐いてなかったのよな(汗;。なので、subject をつけてカテゴライズに対応。ラノベ関連でない記事を bot で流さないようにしました。S/N比上げるのじゅーよー。

あ、でも、ライトノベルあんてな では、作家や編集者のブログは、フィルタリングせずに、ほぼ、そのまま流しています。

記事のカテゴリインデックスの変更

せっかく記事ごとにsubjectをつけるようにしたので、そのまま、カテゴリごとに分けてインデックスするようにしました。ついでに、phpで簡単なスクリプトを書いて記事ごとにサムネイルをつけるようにも。例えば、ラノベ関連の記事だと、こんな感じ。ついでに、以前は、スマホで見ると散々だったのだけど、併せて、そこそこスマホで見れるように修正してます。

そのほか、見た目の調整等

そのほか、気になってたところをちょいちょいと。主だった変更は以下の通り。

  • 似たようなページに canonicalタグを設定
  • 各感想を書いてるページのタイトルに“感想”を追加
  • アンカーに“◆”を使っていたところをちょいちょい削除

他にもちまちま内部処理をいぢっていて、それが不安定の要因になってたり。<をい

[ 最近のブログ改修の変更点 ]


2016 5 7

集英社 ダッシュエックス文庫
六花の勇者 archive1 Don't pray to the flower /山形石雄

フレミーが切なすぎる(T-T)。幼少の頃の家族とのふれあいとか、本編の展開を知っているだけに刺さる刺さる。泣ける〜〜。そして、ロロニアが、作者は悪意あるだろってぐらい酷く哀しい描写で、読んでてつらい。

そゆわけで、ハンス、モーラ、ロロニア、チャモ、ゴルドフ、ナッシェタニア、フレミー、アドレット、彼らが勇者に選ばれる前の日常を描いた短編集。モーラや壊れる前のアドレットはともかく、まともに日常をすごせないような人格破綻者ばかりだ(笑)。魔王が復活するような物語世界ならともかく、平時には困るような人たち。チャモとか、さすがに不味いだろ。……この内容だと、ネタ的に他に短編を書くのはキビシイと思うのだけど、タイトルには“1”がついてるな。まだ、出す気あるのか?

[ 六花の勇者 ]


防水タブレット「Qua tab 01」(→Amazon)、購入。「iPad mini」を風呂で使っていたら調子が悪くなったので買ったのだけど、これ、最強じゃね? や、以前、ASUSの「MeMO Pad」を使っていた経験上、Androidタブレットは、反応が悪くて実用に耐えないと思っていたのだけど、そんなに遅くないのんね。「iPad mini」より少し幅が狭い片手で持てるサイズで、torneを入れれば風呂でTVも見れる。これで、中古だと1.5万円ほどで買えるとか、凄すぎるね。

人類最強のカウントダウンサイト
『戯言シリーズ』アニメ化。人気を考えるとアニメ化されてないのが不思議な作品ではあったけれど、だからこそよほどうまくアニメ化しないと、不満しかでなさそうな気が。

超新星ダルオラ雑記 【宣伝】『ボクも世界も死にたくないのに2』「小説家になろう」に掲載します

八薙玉造の『ボクも世界も死にたくないのに2』、ダッシュエックス文庫で打ち切りで、なろうに掲載。以前のペースのわりに続きがでないと思ったら、そういうことになってたかー。一巻爆死とかは、なかなか辛い。


2016 5 8

KADOKAWA 角川ビーンズ文庫
彩雲国秘抄 骸骨を乞う(上) /雪乃紗衣

うわぁ、泣ける(T-T)。5年ほど前に完結した名作『彩雲国物語』のその後を描いた連作短編。もともと単行本で刊行されてたのが、ようやく文庫に落ちたので購入したのだけど、これは泣けるわ。その後、「最上治」として歴史に名を遺したと語られる紫劉輝の治世を、宰相の鄭悠舜、劉輝と王座を争った旺季、下巻では、旺季配下の凌晏樹かしら? この三人の人生を語ることで描くというもの。「骸骨を乞う」とは臨終の際に永遠の別れを告げる決まり文句らしく、このモチーフ、泣かす気満々ぎるだろっ!!

この上巻は、鄭悠舜と旺季。鄭悠舜、劉輝の異常な執着に応える一方、互いに相手を大事に想うあまりに道を違えた旺季との特別な関係。旺季、前王・戩華に一族を滅ぼされ、その戩華王のいる王座を目指し、戩華王の死去以降、すべてにおいて劉輝に先んじていたにも関わらず、王座を簒奪することなく晩年を隠居のように過ごした半生。この二人の、生きる目的を探しながら乱世を不器用に生き抜いた人生が、せつなすぎて号泣ですよ。

しかし、悠舜と旺季に焦点を当ててるとはいえ、「最上治」の中心となる劉輝や秀麗、劉輝の側近たちが、悠舜や旺季に伍するまでとは言わなくても、それほど成長してるようにはみえず、不甲斐ないのが気になるな。そして、本編ラストによれば、

 “――彼(劉輝)がようやく妻をめとることができたのは、上治十五年、三二歳。”
 “結婚した翌年、娘を産んだ紅秀麗は、娘と引きかえるようにまもなく息を引き取る。”

とあったのだけど、うわぁ、この上巻ではあまり語られていないけれど、もうその時までは、ほとんど時間が残されてないんだよな。下巻では間違いなくそこまで描かれると思うのだけど。秀麗……。

[ 彩雲国物語 ]


2016 5 10

KADOKAWA 角川ビーンズ文庫
彩雲国秘抄 骸骨を乞う(下) /雪乃紗衣

最高傑作。自分史上、これほど泣けた作品は、ほかに思い出せません。紅秀麗が亡くなる最期の一年。本当に泣ける。

“結婚した翌年、娘を産んだ紅秀麗は、娘と引きかえるようにまもなく息を引き取る”……本編のラストで語られていたその最期の一年を描いた、劉輝と秀麗の幸せながらも哀しい物語。この『骸骨を乞う』という連作短編が、鄭悠舜、旺季、凌晏樹の人生を語ることで大切な人を失う哀しさをこれでもかと描いたうえで、さらに満を持して秀麗の最期を描くとか、この計算された構成が凄いわ。はじめは幸福に戸惑い、やがて、秀麗を失うことを怖れる劉輝に、産めばおそらく死ぬだろうとわかっているのに、鄭悠舜を失い傷ついた劉輝を知っているのに、それでも「大丈夫」と繰り返す秀麗。穏やかに幸福を分かち合う秀麗と劉輝と、そんな二人を見守る成長した側近たち、そして、所々に挿入される遺言のような秀麗のメッセージ、……どこを読んでも泣ける。素晴らしい。

「ちょっぴりの時間が終わったのね」、そして、やがて来るその瞬間と、残された劉輝と娘。大丈夫、大丈夫、それでもやがて歩き出す劉輝の姿に、読んでいて涙が止まらない。『彩雲国物語』の最期を〆るにふさわしい、素晴らしい短編集でした。

[ 彩雲国物語 ]


2016 5 11

KADOKAWA 角川文庫
彩雲国秘抄 骸骨を乞う(下) /雪乃紗衣

角川文庫版だけオリジナル短編がついてるということだったので買いなおしたのだけど、え!? この短編がビーンズ文庫版に収録されてないとか、どういうこと? シリーズ全体を通して俯瞰するような物語になっていて、まさにシリーズのラストを〆るに相応しい作品。これだけ重要な短編がビーンズ文庫版に収録されていないとか、こんなの絶対おかしいよ。

そゆわけで、角川文庫版のみに収録されている短編「冬の華」は、劉輝とその娘、重華の物語。1巻の頃の秀麗と同じような年ごろになった重華を中心に、劉輝の治世を振り返りながら、時にコミカルに、時に感動的に読ませる内容。『骸骨を乞う』の連作短編のようにシリアス一辺倒というわけでもなく、このコミカルな雰囲気は、これぞ『彩雲国物語』の集大成というべき短編。

もちろんコミカルなだけでなく、『骸骨を乞う』の劉輝の物語を読んでいると、幼いころの重華と劉輝のやりとりは、微笑ましくも泣けてくるし、語られる劉輝の穏やかな治世は、劉輝たちの苦労が偲ばれて泣けてくるし、終盤の展開も涙なしには読めない。……物語は文句がないほど綺麗に終わっていてこれ以上続編を書いても蛇足にしかならないと思うのだけど、でも、重華の恋愛の行く末は気になるな。

[ 彩雲国物語 ]


2016 5 14

最近、ライトノベルの範囲が以前に比べてあやふやになっている気がします。主にライト文芸のせいですが。

そのライト文芸は「ライトノベルよりも対象年齢が上」とよくいわれますが、先の三木一馬のインタビュー のように、ライトノベル読者層そのものが高校〜大学生を中心に10代〜40代ぐらいといわれていて、すでにそこそこ対象年齢があがってるんですよね。そこで、創刊時のリリースノートやインタビュー等を探して、ライト文芸が対象としてる読者層やライトノベルとの距離感をまとめてみました。……まあ、そもそも、ライト文芸の範囲もいまいちわからなかったりもしますが。

KADOKAWA系

ライトノベル市場をほぼ独占するKADOKAWAですが、ライト文芸レーベルもやたら出してます。KADOKAWA系のライト文芸は、既存レーベルとの差別化もあって、「既存レーベルの読者より上の年齢層」「昔ライトノベルを読んでいた読者」を強調してる印象。ただ、20代後半〜40代をターゲットにしてるMFブックスが“エンタテインメント・ライトノベル”と名乗っていたり、富士見L文庫も“L”にライトノベルの意味を含めていたり、これらのレーベルをライトノベルとは別のカテゴリとまでは思っていないのかもしれません。

メディアワークス文庫: 「電撃文庫」を読んで成長していった方に向けて
製作の現場から - 角川通信

富士見L文庫: ターゲットはオトナの文学少女
富士見書房が新レーベル「富士見L文庫」 ターゲットはオトナの文学少女 | アニメ!アニメ!

MFブックス: アニメ、ゲーム、コミック、ライトノベルに青春を捧げた20代後半から40代の社会人
アニメやゲームに夢中だったオトナに捧げる新レーベル「MFブックス」創刊 - ITmedia eBook USER

ノベルゼロ: かつてヒーローに憧れた、元少年の大人たちに
KADOKAWAの新文庫レーベル“ノベルゼロ”、創刊。大人になった男たちにおくる熱い物語がついにベールを脱ぐ!|株式会社KADOKAWAのプレスリリース

MF文庫ダ・ヴィンチMEW: 20代〜40代を中心とした女性読者
MF文庫ダ・ヴィンチMEW

カドカワBOOKS: WEB発の才能を集め、書籍化
WEBの才能が集結した新たな形の小説レーベル≪カドカワBOOKS≫の創刊が発表!|株式会社KADOKAWAのプレスリリース

ライトノベルの姉妹レーベル

既存のライトノベルレーベルとなにを差別化したいのか、さっぱりわからないレーベルばかり。オーバーラップノベルスが大人向けを標榜してるぐらいで、具体的になにを目指すのかわからない冗句が散見され、新創刊の告知等も特に見つからいようなレーベルも多いです。オレンジ文庫なんて、ライト文芸のことを「漫画やライトノベルが当たり前にやってきたことを、別の言葉でくくりなおしただけ」と言っちゃっていて、つまり、ライトノベルとライト文芸は実質一緒、ということですよね。コバルト文庫の立場は……。

集英社オレンジ文庫: 物語好きのあなたに贈るライト文芸レーベル
創刊にあたって | 集英社 オレンジ文庫

オーバーラップノベルス: ライトノベルというジャンルを超えて
オーバーラップ|オーバーラップ×小説家になろう 2015夏 BIG PROJECT

GAノベル: GA文庫では収まりきらないエネルギッシュなエンタテインメントレーベル
GA文庫公式(@GA_bunko)さん | Twitter

それ以外のライト文芸

10代もターゲットに含めている朝日エアロ文庫や、ライトノベル読者向けといっているμNOVELがわかりやすいですが、これらのレーベルは、そもそも漫画やゲーム、ライトノベルを楽しむような層を狙って創刊されたケースが多いです。大人向けといってるレーベルも、その「大人」の中にライトノベル読者も含めてるのんね。あ、新潮文庫nexだけは、ラノベから距離取りたいみたいですが。

新潮文庫nex: ライトノベルレーベルではありません
新潮文庫nexはライトノベルレーベルではありません、と新潮社発表 - Togetterまとめ

講談社タイガ: 「今の」若い読者に向けて
すべての小説を愛する人たちへ 新小説レーベル「講談社タイガ」創刊! | ダ・ヴィンチニュース

朝日エアロ文庫: ライトミステリー&ファンタジー&恋愛小説中心の10代〜30代読者がターゲット
朝日エアロ文庫創刊のお知らせ|株式会社朝日新聞出版のプレスリリース

T-LINEノベルス: ラノベ読者も、本格小説読者も、楽しめるエンターテインメント
ラノベ読者、本格小説読者も楽しめる!新しい“エンタテインメント文芸” 『T-LINEノベルス』2月6日創刊 ! | ダ・ヴィンチニュース

μNOVEL: ライトノベル読者の中でも特に30〜40代の「大人」が主なターゲット
大人向けライトノベルの新レーベル『μNOVEL(ミューノベル)』10月創刊 | 共同通信PRワイヤー

アース・スター ノベル: 大人のためのエンタメ小説
大人のためのエンタメ小説レーベル「アース・スター ノベル」が新創刊。TV CM・オーディオドラマには釘宮理恵・鳴海杏子を起用 | moca

[ ライト文芸のターゲットとライトノベルとの距離感 ]


2016 5 15

アスキー・メディアワークス 電撃文庫
魔法科高校の劣等生SS /佐島勤

いまさら九校戦を描かれてもなー。今回の短編集は、13巻で描かれなかった九校戦の表の戦いを描いたもの。うーん、すでに他国の軍隊と五分以上の戦いをしている一高生が、高校生レベルの戦いを演じても、正直盛り上がらんよなー。スケールが小さすぎる。幹比古の過去や黒羽姉弟と四葉とのやり取りは面白かったけれど、どうせなら、そこら辺をもっと掘り下げて描いてほしかったところ。

レオとエリカの血筋に関係する話は、ローゼン側の行動が不自然で雑で、単に作者の都合で物語が展開してるだけ、という感じ。ちょと出来が悪いよね。それに、俺THUEEEEEEのこの作品だったら、単に撃退するだけでなく、ローゼン社をつぶすか、のっとるかするところまでやってくれないとダメだと思うんだけど、さすがに達也が絡まないと無理かー。

[ 魔法科高校の劣等生 ]


2016 5 17

SBクリエイティブ GA文庫
りゅうおうのおしごと! 3 /白鳥士郎

最高傑作級。山刀伐vs八一、桂香vsあいの手に汗握る熱い戦い。努力と才能のぶつかり合い、そして、その二つを超えるもの。己の将棋人生をかけた戦いが、マジ、熱すぎるわっ!! そして、桂香のくだりには、とにかく泣けるっ!!

苦手意識を持つ山刀伐にまたも敗れた八一は、秘策を求め≪捌きの巨匠≫の元へ。一方、桂香は年齢制限の壁の前に、将棋人生の崖っぷちに追い込まれていた……。将棋界の厳しさ、絶望に抗う戦い、そして、努力と才能の物語。うわぁ、一千兆に一つの可能性に挑む熱戦が凄い。努力vs才能は、昔からよく扱われる題材だけど、ここまで残酷な差を見せつけつつ、それだけで終わらない物語に仕立てているのが素晴らしいわ。努力だけでA級に上がった山刀伐と最年少タイトル保持者の才能を持つ八一、研修会最年長の桂香にまだ将棋を覚えて数か月のあい、二組の努力と才能の戦いという構図。うますぎ。対局シーンも、将棋を知らなくても、相変わらず、わかりやすく楽しめる書きようで、筆力高すぎだろっ!!

しかし、前回登場した天衣の出番がほとんどないのは、いったいどういう。や、あい にしても、立ち位置微妙なんだよな。八一の目標はわかりやすいのだけど、あい と天衣の二人は、今後、どう物語を作ってくんだろ?

[ りゅうおうのおしごと! ]


[TVA]『リゼロ』#7。冒頭のショックなシーンからラストまで、凄すぎて見入ってしまった。いや、原作は読んでないし、アニメも2,3回見た程度だったのだけど、冒頭のインパクトで引き込まれ、重苦しいシナリオ進行、そして、覚悟を決める主人公。なにこの重く熱い展開、すげー。いつの間に、こんなすごい作品になってたんだ?


2016 5 20

SBクリエイティブ GA文庫
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか10 /大森藤ノ

うわぁ、想像以上にウィーネやベルに残酷な展開で、読んでてしんどかった。しかも、ラストもスカッとするようなものでなく、これは陰鬱な気分になるなー。

人とモンスターにもかかわらず心を通わせ、しかし、人とモンスターだからこそ別れ離れにならざるを得なかったベルとウィーネ。そのウィーネたち理知的なモンスター集団に、人間の悪意が襲う……。うわぁ、相手はモンスターだからと、残虐の限りを尽くす悪意まみれの人間たちと、襲われる竜娘ウィーネたち。そして、そのウィーネを救おうとして人間社会から窮地に追い込まれるベル。もう少し明るい未来を予想していただけに、ここまで暗く容赦のない展開は、これは読んでてしんどいよ。そして、ラストも、その陰鬱な気分を晴らすようなスカッとするようなものでなく、だからといって、徹底的に厳しい展開というわけでもなく、どうにも中途半端で宙ぶらりん。まあ、ここは続巻以降のヘルメスさんに期待なのかなー。熱い展開で決してつまらないわけではないのだけど、どうにも、気分が晴れないなー。

[ ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか ]


2016 5 21

綜合図書 綜合ムック
声優Premium

林原めぐみ、椎名へきる、國府田マリ子、緒方恵美、宮村優子、金月真美、井上喜久子、日高のり子、おたささ、大月俊倫。90年代の声優アイドルブームを語るのに、これ以上ないメンツを揃えてきたな。90年代に活躍されたアイドル声優から当時の話を集めたインタビュー集。たまらない。

かつて声優イベンターだった私にとっては、まさに世代ドンピシャな本。すでに20年も前の話なので、はじめて聞くのか忘れただけなのか覚えのない話もあったりするのだけど、語られる固有名詞は全部わかる。多く語られているのが、『美少女戦士セーラームーン』『アイドル防衛隊ハミングバード』『新世紀エヴァンゲリオン』『ツインビーPARADISE』『ときめきメモリアル』。特に、90年代声優アニメの代表という感じで『ハミングバード』が、『セラムン』や『エヴァ』よりも凄い作品だったように語られてるのだけど、そこまでエポックな作品でしたっけ? 周りでも『ハミバ』のイベントに参加してる人が多かったんだけど、私は参加してなかったんだよなー。あ、そういえば、この内容にもかかわらず、このインタビュー本の中で三石琴乃の存在感が薄いのはなんでだろ? 丹下桜や桜井智、久川綾をはじめ、ほかの声優さんの名前はちょいちょい出てくるのだけど、三石琴乃の名前はほとんど出てきてない。インタビューされた方々とそんなに絡みが少ないわけでもなかったと思うのだけど。

林原めぐみ

インタビューに毒が多くて楽しい。声優ブームになって、プロデューサ側も声優側も、変な人がたくさん増えたという話。そして、今の声優はダメだけど可哀想だという話。なにかと「へきちゃん(椎名へきる)からでしょ?」と入るのだけど、林原めぐみは、確かに、歌はよく売れていたけど、声優アイドルの先駆者というより声優だと思うし、本人も、たぶん声優としてのプロ意識が強いんだろうなぁ。

椎名へきる

当時、いちばん好きな声優の一人で、もちろん、武道館にも参加していました。や、当時の日記も残ってる けど、意味不明すぎるな(^^;。

アーティスト宣言、ハードロック志向、へきる語。やっぱ、声優というよりも歌手活動の活躍のほうが印象強かったよなぁ。インタビューの「(声優ブームは)もともとは椎名さんが起こしたブームでしたけど」「いや、林原さんでしょう」のくだりが好き。99年6枚目のアルバム「Face to Face」がオリコン6位でフューチャーされているけれど、この頃がいちばん売れてたのかしら? それより前の「Baby blue eyes」辺りのほうが、楽曲みてると代表曲多いと思うのだけどなぁ。

國府田マリ子

國府田マリ子というと、徳間ジャパンから出てたミニアルバム「KISS」が好きだったのだけど、いつもスルーされるよな。当然ながら、ラジオ関係中心のインタビューなのだけど、実は、声優ラジオ番組はそんなにフォローしていなかったので、その空気感はいまひとつわからなかったり。

緒方恵美

あくまでアイドルというより声優で、女性ファンが多くて、確かに、この本でも書かれている通りに、いわゆる声優アイドルブームの外側にいたという印象でした。しかし、シンジくんのオナニーネタのせいといいつつ、出演していたラジオ番組は、そんなに酷かったのか(笑)。

宮村優子

今はメルボルンに移住してるのんね。『愛天使伝説ウェディングピーチ』、何もかの懐かしい。やっぱ、宮村優子といえば、『エヴァ』のアスカよりも、FURILでの活動とか氷上恭子との絡みのほうが印象深い。「ケンカ番長」はじめ、イロモノ系のCDも懐かしいなー。

金月真美

あの『ときメモ』ブームの中、カナダの大学院に留学してたのか。毎週のように仕事のために帰国しながらも、イベント出演で旅費がチャラになってたというのは、そこそこギャラはもらえていたということかしら。ほとんど他の声優さんとの関係が感じられず、凄く特殊な立ち位置だったのんね。私、どんくらい金月さんのイベントにいってたっけ? 同じくときメモ声優の菊池志穂さんの追っかけをしてたけれど、菊池志穂さんは、わりと他の声優とも絡みが多かったのだけどなー。

井上喜久子

山本麻里安ちゃんが好きだったんで、17歳ネタでちゃんと山本麻里安の名前がでてきたのが嬉しい。いや、喜久子さんが17歳と言い出したのは、当時本当に17歳だった山本麻里安が元凶なので、17歳をネタにする人は、みんな山本麻里安をリスペクトしていただきたい。「チョキの神さま」は懐かしいな。当時じゃんけんするときは、いつも、チョキをだしてたりしてた。

日高のり子

トリに日高のり子というのがね。80年代にアイドル声優の先駆けとして人気を集め、今なお、現役アイドル声優として活躍する日高のり子視点で90年代のアイドル声優を総括。さすが、日高のり子。日高のり子からみたら、林原めぐみも井上喜久子も今のWake Up,Girls!も、みんな同じようなテンションで語れちゃうんだよなぁ。

[ [ムック]『声優Premium』感想 ]


2016 5 23

SBクリエイティブ GA文庫
ゴブリンスレイヤー2 /蝸牛くも

アレ? 18禁じゃない。<をい モンスターの中でも最弱なゴブリンを、ひたすら屠る漢の物語第二弾。1巻は、殺され、犯され、人間の尊厳を奪われるような、とにかく暗く汚物にまみれたような物語だったのだけど、この2巻は、わりとふつーになったなぁ。ゴブリンを殺しまくるのも、人間の暗黒面だけを強調したようなゴブリンの習性もそのままなんだけど。

今回は、水の街の地下に広がる迷宮に住み着いたゴブリン退治。ゴブリン退治がメインなのはそのままに、謎を散りばめ山場を作り、きちんと盛り上がる物語に仕立てているのは上手い。だけど、うーん、その分、ふつうの物語になったなぁ。特に、主人公が仲間をもち、その仲間たちが簡単に死ななくなったのが大きい。1巻のノリだったら、簡単に、殺せされ犯されたのに、そういうのがない。もうちょっと陰惨でも救いようがないような世界観でもよかったと思うのだけど、それだと物語にならないのかなー。

あとがきを読むと、3巻もちゃんと続くようだけど、3巻はどういう方向性でいくのだろ? 収穫祭って……。

[ ゴブリンスレイヤー ]


2016 5 30

KADOKAWA 富士見ファンタジア文庫
織田信奈の野望 全国版15 /春日みかげ

大友と同盟を結んだ良晴は、九州に最後に残る龍造寺との決戦へ。一方、十兵衛ちゃんは毛利に、信奈は武田と徳川に、いよいよ崖っぷちに追い込まれていた……。と、織田軍大ピンチの状況そっちのけで進んでいた九州編も、いよいよ終わりか。でも、いろいろと逆境を乗り越える展開が多いのに、さっぱりカタルシスを感じられねぇ〜〜。どうにも読者おいてけぼりで、勝手にピンチになったり逆転したり、不要に見える展開や、強引な展開が多いんだよなぁ。やっぱり、ここ最近の『織田信奈の野望』は、クオリティが下がってるとしか思えないぞ。

なにはともあれ、これで九州編も終了。その後の十兵衛ちゃんや信奈サイドの展開も、あれだけ煽っていて、なんだかがっかり感漂ってしかたないんだけど、次は、いよいよ関ケ原的な展開に入っていくのかしら? 本能寺フラグは完全に折れた気もするのだけど、武田、上杉、徳川、毛利 vs 織田、島津、大友、伊達の関ケ原とか、どうなっちゃうんだ、これ?

[ 織田信奈の野望 ]


2016 5 31

来月の新刊チェック。ラノベの杜ライトノベル発売日一覧 から。
  • 05/31 [文庫] 転生従者の悪政改革録(3) /語部マサユキ
  • 05/31 [文庫] ラストエンブリオ(3) 暴走、精霊列車! /竜ノ湖太郎
  • 06/10 [文庫] アクセル・ワールド20 ―白と黒の相剋― /川原礫
  • 06/14 [文庫] ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア6 /大森藤ノ
  • 06/24 [文庫] クソゲー・オンライン(仮) /つちせ八十八

ライトノベル発売日一覧 は、Amazonからデータを取得して、とりあえずリスト化するよう作ってみました。あ、電撃文庫は、伝統的にAmazonへの登録が遅いようなので、一応、公式ページからもデータを取得してます。感想リンク集にしろ、好きラノにしろ、ラノベの書誌データが必要で、今までは、ラノベの杜 から手動で持ってきてたのだけど、もうちょっと、その作業を自動化して補完できないかなぁ、と。システム的に、まだそこまで作り込めてないけど。