氷の国のアマリリス


アスキー・メディアワークス 電撃文庫
氷の国のアマリリス /松山剛

えぐえぐ、泣ける(T-T)。ロボ娘による、せつなくも暖かい物語。いい話すぎる……。

氷河期に入り氷に閉ざされた世界。眠りについた人類がいつか目覚める日を信じて、ロボットたちは健気に暮らしていた……。と、冒頭の「半分こ」の話から、泣かす気満々なのを予想させる内容で、もう、あざとすぎるだろっ!! 純真で健気なロボットたちが、ほんと切ない。自らの身体をご主人様の眠る冷凍睡眠装置の修理部品として次々と差し出すとか、マジ献身すぎるっ!! ロボットたちの生活をこれ以上なく守りたくなるように描いた上で、後半の展開は、ちと強引な感じもするけど、クライマックスへ向かう過酷な展開が素晴らしいっ!! そして、ラストも感動的で、ほんといいねぇ。感動的で、ほんと泣ける泣ける(T-T)。続くことが前提のシリーズものではなくて、1巻読み切りの構成だからこそ、できる内容だと思うけど、ほんと泣けるよなぁ。

……しかし、子育てロボットにも、そういう機能がついてるとか、ほんと人類ダメダメだな。

[ 2013.05.26 ]