しずまれ! 俺の左腕


宝島社 このライトノベルがすごい!文庫
しずまれ! 俺の左腕 /おかもと(仮)

魔王が左腕に宿ってしまい、その左腕の魔王をしずめようと闘う篠中紳士。だが、他人からは邪気眼のレッテルを貼られ……。いやもうタイトル通り、一発ギャグのようなコメディ。くだらなくておバカなノリが、笑える笑える。

ベースはギャグなだけあって、リア充という設定の紳士も、魔王含め、紳士の周りの人間も、何だがいろいろオカシイ。ニート的な趣味の魔王はともかく、幼なじみヒロインの巻名はなにものだ?(笑)。いや、巻名は、もうちょっとベタに幼なじみしても良かったというか、ギャグ要員化してしまっているのは、むしろ残念か。後半、多少恋愛色が強くなってるだけに(^^;。……まあ、そもそも、最後まで一発ギャグ的なノリで突っ走ってくれれば良かったのだけど、さすがにそれだけでは持たずに、恋愛絡めなきゃいけなくなってしまったのが、残念といえば残念だったり。

[ 2012.07.10 ]


宝島社 このライトノベルがすごい!文庫
しずまれ! 俺の左腕2 /おかもと(仮)

おっぱいおっぱい、うるさいっ!!(笑) <あとがき

なんだか、あとがきのインパクトが強くてアレなんですが(^^;、それはともかく、魔王が左腕に憑依してリアル中二病を罹患してしまった少年の話のシリーズ第二弾。いやぁ、序盤の喫茶店の会話だけでもお腹いっぱい、大笑い。局長のかつらネタはホント酷い。どうしてそれっぽく話が繋がるんだよっ。てか、そもそも、なんで喫茶店なんだよ(笑)。ほんと、シリアスで真面目なほどギャップが酷くて笑えるよなぁ。牛丼とかもマジ酷い。……ストーリー的には、巻名はもっと能動的に関与してくるのかと思ったら、あくまで巻き込まれ系ヒロインの枠を超えなかったのが、ちと残念。謎の部活で、人間を超えてるんじゃなかったのかよ。そこは魔王と対等になる展開じゃないのー。

[ 2012.12.01 ]