ブラインド・エスケープ


富士見書房 富士見ミステリー文庫
ブラインド・エスケープ /樹川さとみ

最近読んだ中では、ダントツに面白かった~。ノンストップ、ハイスピード、アクションって感じ? ……しかし、なんでこの内容で、富士見ミステリー文庫から出るんでしょ。ぜんぜん、ミステリーじゃないじゃん!! <まあ、富士見ミステリーで、まともなミステリーは知らないんだけど、それにしても、これは、ぜんぜん違うだろ(^^;

で、内容は、誘拐犯に仕立てられた少年と、誘拐された少女が、警察と敵から、逃げまくるという話。樹川さとみさんって、もともと、筆力ある人なわけで、いつもと違う芸風でも、ほんと面白い~~。や、牽引力があり、まったく退屈させない展開で、なにより、主人公二人の描写が、とにかくたまらない。解かり易く少年に引かれていく由貴も描写とか(^^;。まあ、樹川さとみさんが、コバルトで書いてきたのと違って、初挑戦のジャンルということで、リアリティの演出とかで、いまいちこなれてなかったり、多少、無理してるように感じる部分はあるのだけど、そんなのは、ほんとに瑣末なことで、もう、とにかく面白かったよ~~。

で、次作があるなら、きちんと「闘うメイドさん」で、希望(^^;。<樹川さとみさんが、きちんと「萌え」の文法を理解されてるのか、という部分でアレなんだけど。<って、萌え系の話なのか(^^;;;

[ 2003.01.13 ]