幼年期の終り


早川書房 ハヤカワ文庫
幼年期の終り /アーサー・C・クラーク

たまには、と古典に手を出してみました。アーサー・C・クラーク追悼&2008大学読書人大賞という話もあったので、『幼年期の終り』を。発表は1953年か。ちなみに、スプートニクが 1958年なので、米ソの宇宙開発時代の前なのな。いまから、50年以上前にこれが書かれたというのは、めちゃくちゃ凄いな。

そゆわけで、人類が宇宙進出を果たそうとしたまさにそのとき、巨大宇宙船団が空を覆う。彼らは、善意あふれる態度を示しつつ、最小限の干渉を持って人類を導き始めるが、その真の目的は隠したままだった……。という感じで、ファーストコンタクトから人類の精神的な進化までを、三部構成で書かれているのだけど、最後の第三部が無茶すぎる(^^;。

ホント、これが 50年以上前に書かれたというのは凄すぎる。今読んでも、全く色褪せてないし、十分面白い。ただ、第三部は、ちょっとぶっ飛びすぎだ。正直、B級なセンスのように思えて、“古典”という評価と、すげー違和感あるんですが。これが SFのスタンダードという話だとすると、私には、SFは理解できない予感(^^;。なんで、お前ら、みんなして踊りだすんよ(笑)。

[ 2008.05.21 ]