創世の大工衆


宝島社 このライトノベルがすごい!文庫
創世の大工衆 刻を紡ぐ幻の音色 /藍上ゆう

ぶっ飛んだエロコメでデビューした藍上ゆうが、真っ当なファンタジーを出してくるだと……。そゆわけで、『ドS魔女の×××』でデビューした藍上ゆうの新作は、ファンタジー世界を舞台にした大工の話。いや、石造りなので、ほんとうは、大工ではなく石工だと思うんですが(^^;。

奴隷工・カナトの住む街に、伝説の大工衆の技を受け継ぐ少女・シアが現れ、やがて女王の命により、二人である建物を建設することに……。という感じで、ファンタジー世界を舞台に、本来は脇役的な存在である大工を主人公にして、過去に残された設計図に纏わる謎を中心に、剣でも魔法でもなく機転を利かせて解決していく話。ツンデレなシアをはじめ、キャラも生き生きしていて、きちんと面白いのだけど、ただ、ファンタジー世界としては、ちょっと作り込みは甘い感じ。一応、続けること前提のラストだけど、トゥルーエンドまでは遠そうな上に一冊でわりと綺麗に纏まってるしで、続けるのは難しそうに見えるのだけど、続きはどうするんだろ?

[ 2012.07.27 ]

藍上ゆう