デビルズ・ダイス


角川書店 スニーカー文庫
デビルズ・ダイス 1の目 神はサイコロを振らない /いとうのぶき

だはははははっ、もう、とにかく大笑い。一応、オーソドックスにシリアスな展開で、作者の人も、もしかしたら、真面目にシリアスな方向を目指しているのかもしれないけれど、キャラの行動や展開がいろいろズレてて、ほとんどギャグになってるのよな。いやぁ、これはこれで、非常に面白かったです。

第11回スニーカー大賞奨励賞、……の作家が、受賞作とは別の作品でデビューか。未来を予知するダイスを手に入れたクールで頭の良い白河才は、家族を苦しめる養母の男に対し、そのダイスを使い復讐を始める……。大筋は予想通りの展開ではあるのだけど、こう「ヲイヲイ」という感じのイベントが次々に発生して、とにかく面白かったです。神の力を持った、クールな天才少年が頭脳戦を仕掛けていくのが基本線なのだけど、……おおぅ、そうかっ、面白さの質や作品の方向性は、[TVA]『コードギアス』と同じ路線なんだっ!! 『コードギアス』みたいなのが、笑って楽しめる人には、わりとオススメな予感。シリアスな方向性を期待して読むと、かなり酷い出来な気もしますが(^^;。

[ 2008.02.03 ]