GOSICK


富士見書房 富士見ミステリー文庫
GOSICK ―ゴシック― /桜庭一樹

……眼鏡先生の出番が少ないのは、ダメダメだろ。<をい

1920年代のヨーロッパを舞台に探偵役のツンツンした美少女が助手役の主人公を振り回しつつ事件を解決するというミステリ。評判が良いので今更ながら買ってみたのだけど、正直、いまいち。や、確かに、ミステリとしてもキャラクター小説としても出来はむしろ良いと思うのだけど、ただ、萌えも少なくラブもなし。ミステリをライトノベルっぽく装飾するという点では成功してる予感だけど、えっと、富士ミスは直球で“L・O・V・E”じゃないのかぁ~~。とりあえず、もうちょっとキャラを前面に出して三角関係を希望。あとは、セシル先生~~。

[ 2005.08.09 ]


富士見書房 富士見ミステリー文庫
GOSICK II ―ゴシック・その罪は名もなき― /桜庭一樹

すばらしーーーー。いや、途中までは、またミステリーかっ、LOVE はどうしたっ、LOVEはっっ!! と思いつつ読み進めていたのだけど、終盤が、くぅ~~~~、アレはたまらないよ~~~~~~。

そゆわけで、この 2巻は、ヴィクトリカの出生の秘密と謎の山奥の村を絡めた内容。やっぱり、ベースラインはミステリーでミステリーとしては出来は悪くないと思うんだけど、ただ、キャラクター小説としては、ヴィクトリカの魅力に頼りすぎていて、アブリルもセシル先生も出番が少ないのが残念無念。まあ、ヴィクトリカは、確かに可愛いんだけどさー。でもでも、やっぱり、三角関係を期待したいところなんですけどー。

で、1924年を舞台にしてるということで以下メモ。第一次世界大戦 1914年~1918年、関東大震災 1923年、ミュンヘン一揆 1923年、ナチス再結成 1925年、日本ラジオ放送開始 1925年、世界恐慌 1929年、満州事変 1931年、ヒトラー独裁 1933年、盧溝橋事件 1937年、オーストリア併合 1938年、ポーランド侵攻 1939年、真珠湾攻撃 1941年。……作中で、今後の激動の世界情勢を示唆してるけど、さすがに、作中で 10年経過とかはやらないよなぁ。

[ 2005.09.19 ]


富士見書房 富士見ミステリー文庫
GOSICK III ―ゴシック・青い薔薇の下で― /桜庭一樹

「ぐじゃ! ぐじゃ! ぐじゃ!」「ちーん! ちーん! ちーん!」 だははははははぁ、ヴィクトリカ、さいこーーーーーっ!!

そゆわけで、シリーズ第三段は、ヴィクトリカが風邪でダウンという話。や、一弥主体で事件を解決するのかと思ったら、お前、ちょっと電話かけすぎだろ(笑)。そもそも、ヴィクトリカもそういう描写をしといて普通に謎を解くのは不自然だろ~。……そういうわけで、謎解き方面は、正直、いまひとつという気もするのだけど、今回は、ヴィクトリカがめちゃくちゃ可愛く美味しくて、そこは非常に面白かったぁ~~。ただ、謎解き要素ではなくキャラを主軸にそえるなら、アブリルを中心にもっとサブキャラを出せよ、もったいないっ!!

[ 2005.11.03 ]


富士見書房 富士見ミステリー文庫
GOSICK IV ―ゴシック・愚者を代弁せよ― /桜庭一樹

なにゅ~、ヴィクトリカとアブリルの直接対決ですとぉ~~。……すまん、キャラ描写もストーリーも、どっちつかずという中途半端な印象で、いまひとつでした(^^;。

そゆわけで、ヴィクトリカとアブリルが、ひたすら鈍い一弥を巡って戦うシリーズ第四段。えっと、今回は、今までと比べて比較的キャラを前面に出してるわけだけど、う~ん、あまりキャラを活かすようなストーリーになってないのよね。あと、そもそも、ミステリとしてまったく面白くないのは、どうしたもんだろう。……や、今までこのシリーズは、「もっとキャラを前面に出せっ!!」と思っていたのだけど、すみません、桜庭一樹はストーリー中心に据えた方がいいと思い直しました。キャラ中心になると、駄作『竹田くんの恋人』の悪夢再びな予感が(^^;。

[ 2005.11.06 ]


富士見書房 富士見ミステリー文庫
GOSICKs ―ゴシックエス・春来る死神― /桜庭一樹

はうぅ~、やっぱり、セシル先生は可愛いなぁ~~~。

そゆわけで、ヴィクトリカと一弥の出会いの頃を描いた連作短編。とにかく秀逸なのが、書き下ろしの「序章 死神は金の花をみつける」。視点を変えて再描写は当然狙ってやってるんだろうけど、きちんとその狙いどおり、やさしく&やわらかい雰囲気を引き出していて、Good。いやもう、セシル先生だしな~。<をい

[ 2005.11.08 ]


富士見書房 富士見ミステリー文庫
GOSICK V ―ゴシック・ベルゼブブの頭蓋― /桜庭一樹

だはははっ、ラブだよラブっ!! いやもう、ヴィクトリカのツンデレぶりがさいこーーーーっ!! ……逆に、それ以外の部分は、まったくどうでもいいような内容だったわけだけど(^^;。

そゆわけで、過去の因縁のため、ヴィクトリカが学園から忽然と姿を消す、という話。とにかく、ヴィクトリカの想いと描写が全て。もう、ひたすらくらくらだだだっ!! あっ、あと一応、過去ネタもさらに明らかになってきて、かなりシリーズ全体の骨格が見えてきましたな、という感じでもあったりなったり。……ただ、ミステリ的な部分は、図解も含めて小学生低学年向けのマジック入門みたいな印象しか抱けなかったので、そこは、もうちょっとなんとかして欲しかったなり。

[ 2005.12.20 ]


富士見書房 富士見ミステリー文庫
GOSICKsII ―ゴシックエス・夏から遠ざかる列車― /桜庭一樹

「一弥め」「一弥め」「一弥め」<爆笑(^^;

そゆわけで、『GOSICK』の短編集で番外編。いつも通りに、一弥とヴィクトリカの二人の空間は柔らかく、セシル先生はダメダメ(誉)でした。というか、もっとセシル先生の出番を増やしやがれっ!! まあ、各短編の中でいちばん気に入ったのは、ジャクリーヌに焦点をあてた『初恋』かしら。“信じた”の置き方が絶妙で、読後感が非常によろしい。

[ 2006.05.21 ]


富士見書房 富士見ミステリー文庫
GOSICK VI ―ゴシック・仮面舞踏会の夜― /桜庭一樹

愛だなぁ、愛。いや、ヴィクトリカと久城のやり取りは、ひたすらニヤニヤしまくりだよ。

豪華列車に居合わせた奇妙な人々、そして起こる殺人事件。第一部で事件を描き、第二部で証言を並べる構成が面白い。や、単なるミステリとしてもよく出来てると思うのだけど、加えて、きちんとヴィクトリカの可愛さとヴィクトリカと久城の絆を描いた上で、さらに、シリーズの今後の展開への仕込みもしていて、ほんと、巧いなぁ。いやもう、とにかく、ぷくぷくしてるヴィクトリカの可愛いこと可愛いこと。私もほっぺたを突っつきたい~~。<をい。……あと、ヴィクトリカと久城の二人の関係も、非常に綺麗で素敵すぎます~。

[ 2006.12.15 ]


富士見書房 富士見ミステリー文庫
GOSICKsIII ―ゴシックスエス・秋の花の思い出― /桜庭一樹

ヴィクトリカもそうだけど、アブリルも可愛いよなぁ。そして、当然、セシル先生もっ!! ……というわけで、風邪を引いたヴィクトリカに、一弥は花に纏わる本を毎日一冊選んで読んで聞かせる、というスタイルで進む短編集。まあ、相変わらずキャラは可愛いよね、という内容。本編はいつも通りで可もなく不可もないのだけど、エピローグは、そこまで解りやすく描いてくるとは思ってなかったので、ちとビックリでした。

[ 2007.04.13 ]