早川書房 ハヤカワSFシリーズ Jコレクション
/浅暮三文

エロエロだーーー。少なくても、満員電車で読むもんじゃねーーー。

や、「ハヤカワSFシリーズ Jコレクション」は、良質な SF が多いので、見かけたらちまちま買ったりするわけだけど、これは、SF というより、作者も書いてるとおり“ハードコアのポルノ小説”でした(汗;。基本的な筋は、ゲームキャラが恋人という三十過ぎの主人公が、リアル女性に目覚め、快楽を追い求めるという話。とにかく、読んでて、ひたすら気持ち悪かったよ~~。<誉めてるつもりです、一応(^^;

プロローグでは、空港での検閲と伝染病の恐怖、そして、熱帯雨林における自然破壊を描いて、真面目な雰囲気に見えたので、なおさら、本編でのギャップが凄いよ~。ただ、真面目に描くと思っていた未知の寄生生物の描写とかは、正直、かなりお粗末な印象。ホルモンネタはわりと良かったのだけど、寄生に関する部分は、ありきたりで底の浅い設定だったので、かなり物足りないのよねん。……まあ、気持ち悪くて、後味の悪いエロエロなトコが全てなんだけど。

[ 2004.02.07 ]