神さまのいない日曜日


富士見書房 富士見ファンタジア文庫
神さまのいない日曜日 /入江君人

最高傑作級。いやぁ、神に見捨てられた世界を舞台に、せつないストーリーをベースに置きながらも、キャラの言動が非常に楽しい。アイかわいいよアイ。そして、泣ける~~。

第21回ファンタジア大賞<大賞>受賞作。神に見捨てられ生と死が混沌とした世界で、墓守として生きる少女の話。正直、支離滅裂でとっちらかった、いかにも新人らしい荒削りな作品なのだけど、そのとっちらかった部分が、絶妙なバランスで、せつなさと笑いを同居させた作品に仕上げてる予感。アイとハンプニーをはじめ、キャラの関係性はめちゃくちゃだとしか思えないのだけど、このキャラたちのやりとりが、とにかく楽しい。特に、主人公のアイが魅力すぎるっ!! ストーリー展開も強引でむちゃくちゃだと思うのだけど、にもかかわらず、最後まで興味を引っ張るストーリーと、そして、その先に待つラストが、ほんとに切なく非常に素晴らしい。泣ける。いやぁ、面白かったっ!!

[ 2010.06.04 ]


富士見書房 富士見ファンタジア文庫
神さまのいない日曜日II /入江君人

アイかわいいよアイ。やっぱり、せつなく残酷な世界観と愉快なキャラたちのギャップがおもしろい。そんな愉快なキャラによって綴られる、コミカルでウィットに富むストーリーテリングが、ホント楽しすぎるっ!!

15年前に神に見捨てられた世界。そんな世界を救うことを夢見て旅をはじめたアイは、百万都市オルタスに立ち寄るが……。という感じで、愉快なアイがとことん魅力的な作品。ベースがせつなく残酷な世界観だけあって、なおさら、コミカルな演出が際立って、ほんと読んでて楽しい楽しい。まあ、前巻同様、描写が下手で場面がどうにも思い浮かべられなかったり、場面展開が唐突だったりと、作者の技量不足な部分が散見されるのだけど、それを補ってあまりある魅力的な作品。愉快愉快。……しかし、そこそこ長いシリーズ化を見据えたであろう最後の引きは、どうなんだろ?

[ 2010.06.06 ]


富士見書房 富士見ファンタジア文庫
神さまのいない日曜日III /入江君人

いきなり普通のドタバタ学園コメディになってる……。うーん、正直、微妙。せつない世界観と明るいキャラのギャップが魅力的な作品だと思ってたのだけど、単なる学園モノでは、その魅力が生かせてない予感……。

死者の街オルタスを旅立ったアイ一行。保護者風を吹かしはじめたユリーは、しきりにアイに学校に通うことを進めるが……。というわけで、学園編。学校に通わせたら、せっかくの世界観を生かせないんじゃね? というのもあるんだけど、前巻ラストのスカーやセリカの話も置いてけぼり。まあ、それはそれでつまらなくはないのだけど、やっぱり、物足りないのは否めないかなぁん。

[ 2010.10.28 ]


富士見書房 富士見ファンタジア文庫
神さまのいない日曜日IV /入江君人

世界塔……、凄い設定だな。や、この設定でこの展開がマジすげぇ。きちんとシリアルなのに、破綻しないでここまで自由でいいんだ。ほんと凄いなぁ。

育児放棄の末に消えたスカーを追って辿り着いた「世界塔」。アイ達は、世界塔をひたすら昇る……。とにかく、なんでもありな世界塔が自由すぎてすげぇ。ほんと、凄く奔放な物語だよな。そして相変わらず、アイを中心とするノー天気な雰囲気と残酷で悪意のある世界観とのギャップが見事。ユリーの告白、なんだそれは(笑)。……とりあえず、スカーの件は解決したけど、次巻で総決算か。や、この巻、部屋の中で一年近く行方不明になってしまってたので読むのが今更だったので、もう、次も出てるんだよな。

[ 2012.02.05 ]