彼女はミサイル


メディアファクトリー MF文庫J
彼女はミサイル /須堂 項

つかみはO.K.、所々ににやにやしてしまうシーンもあり、それに文章も読みやすいのだけど、でも、題材と作者の作風が合ってない感じがするし、力を入れる部分がとにかくちぐはぐだし、あー、特に、ラブコメとしては出来が悪いのが、私的にはダメダメだ。

「第1回 MF文庫Jライトノベル新人賞審査員特別賞」。突然、「ネットアイドルになるわ!」と言い出した傍若無人な幼なじみに振り回される少年の話。本来、勢い重視のバカ系の話だと思うんだけど、この作者の作風ってあんましテンポの良いタイプじゃないので、文章や構成にあまり勢いが感じられないんですけど(苦笑)。あと、ラブコメとしてみても、恋愛描写があんまし上手くないよね(^^;。……新人にしては力量はそこそこあると思うんだけど、なにか大きく間違ってるとしか思えないんですけどぉ~。

[ 2005.06.26 ]


メディアファクトリー MF文庫J
彼女はミサイル2 そらからきたアリス /須堂 項

なんだか地味で無難な話になっちゃってるんですけど(^^;。この作者の作風からすると、もともとこういう地味目でほのぼのした内容のほうがあってる気もするんだけど、ただ、方向性が定まってない感じがするのがなぁん。

幼なじみがネットアイドルを目指したらなんだか凄い展開になった、というのが前巻で、今回は、謎の美少女宇宙人を拾うという内容。今回は展開が普通なので、無難に地味な印象なのだけど、まあ、こういう地味な内容の方が、この作者にはあってる予感。……ただ、なにが描きたいんだ?<をい。いや、ベースはどたばたラブコメだと思うんだけど、にもかかわらず、きちんとラブコメとして成立してないというか、ラブコメ要素はお約束だから入れてるだけで、ほんとにやりたいようにはみえないのよな。まあ、新人さんの中では実力はある方だと思うので、とりあえず、次回作に期待かしらん?

[ 2005.09.26 ]


メディアファクトリー MF文庫J
彼女はミサイル3 間違いだらけの恋愛講座 /須堂 項

微妙だなー。いや、筆力はそれなりにあるとは思うのだけど、やっぱり、いまいちツボをおさえてないんだよなぁ。まあ単純に、私と好みがずれてるだけな気もするのだけど、なんだかなー。

そゆわけで、ネットアイドルでロボット格闘で三角関係ラブなシリーズ第三巻。今度は、まことの元に可愛い女の子型のサーバがやってきて、という話。うーん、恋愛に音痴なまことを巡るハーレム系ラブバトルがストーリーの基本線なのだけど、どうにも、恋愛モノとしてはいまいち物足りないし、女の子が多いくせに萌え系の内容になってないのがなー。いや、萌え系っぽいフォーマットをとってるものの、やっぱりこの作者の人は、恋愛話も萌えも書けないor書こうとしてないよ! どうにも、なにが書きたいのかわからないんだよなー。……いや、どたばたコメディとしてはそこそこ面白いんだけどねぇ。

[ 2006.01.02 ]