MAMA


メディアワークス 電撃文庫
MAMA /紅玉いづき

童話のような物語。デビュー作の『ミミズクと夜の王』と同様、ほんと、文章が飛び抜けて巧いなぁ。……ただ、『ミミズクと夜の王』と比べると、多少、完成度では劣るかしらん。

封印されていた<人喰いの魔物>と一族の落ちこぼれだったトトの、互いに依存しあう孤独な二人を描いた「MAMA」と、その後日談とも言える「AND」の二編。やはり、非常に綺麗で繊細な文章で、ホント巧いなぁ。まあ、「MAMA」の展開はちょっと強引だと思うし、「AND」はいまひとつ物足りなかったりして、出来が良いだけに、多少、残念に思ったりもするんだけど。いや、デビュー2作目ということを考えると、破格な出来なのは、確かなんだけどさ。

[ 2008.02.14 ]

紅玉いづき