ムジカ・マキーナ


早川書房 ハヤカワ文庫JA
ムジカ・マキーナ /高野史緒

特に、第二楽章に入って、話が見えるようになってからが、めちゃおもしろかった。……というか、うぅ、俺の音楽&歴史に関する知識のなんと貧弱なことか(T-T)。<だから、最初の辺りは、さっぱり話がわからなかったりして(^^;。

19世紀末の西欧を舞台にした、麻薬と音楽を巡る「音楽SF」。や、巻末の解説によると、“近代史のなかでもいちばんおもしろい時代に設定”とあるけれど、あの辺りって、フランス革命と産業革命のせいでめちゃくちゃな時代、という程度の知識しかないので、ははは~~っ。どうせ、高校時代は、地理選択ですよ、えぇ。……うぅ、教養なさすぎ(T-T)。

と、第二楽章に入ってからは、そういう知識なくても大丈夫で、凄くおもしろかった。ちと、無理に恋愛風味に纏めちゃってるので、そこは、ちょっと不満なんだけど(^^;。謎を、だんだんに明かしていく魅せ方が、もう、絶妙だよねぇ。や、素晴らしい~~。

[ 2002.06.15 ]