少女不十分


講談社 講談社ノベルス
少女不十分 /西尾維新

やたら読むのに時間がかかってしまった。読後感が悪くないのは救いだけど、正直、おもしろいのか、これ(^^;。

西尾維新の私小説風作品。“僕”が作家になるきっかけとなった、10年前のある事件を描いた内容。西尾維新らしいといえばそうなんだろうけど、実験的な要素が強いというか、やたらとクドイ語りと、「いやいや、それはないだろう」というような、わざと突っ込みどころをたくさん残したような歪な内容が、とにかくキツイ。というわけで、個人的には、正直いまひとつ。まあ、ラストはお約束だけど、後味が悪くないのが救いだよね。

[ 2011.09.22 ]