ヒカルが地球にいたころ……


エンターブレイン ファミ通文庫
"葵" ヒカルが地球にいたころ……(1) /野村美月

野村美月は、卓球場シリーズと“文学少女”シリーズが素晴らしすぎて忘れてたけど、わりと微妙な作風の持ち主だったんだっけorz。そうか、新シリーズはコメディかー。野村美月のコメディって、ほとんど面白いと思ったためしがないんだよなー。

ヤンキー風の見た目のために友達のいない是光は、生前はモテまくりだった幽霊のヒカルにとり憑かれ、ヒカルに代わってヒカルの未練を晴らすことに……。というわけで、野村美月の新シリーズは、『源氏物語』をモチーフとした新シリーズ。古典文学をネタとするところは、“文学少女”シリーズを彷彿とさせるけれど、暗く重いテーマも多かった“文学少女”シリーズから一転、新シリーズはコミカルな要素が強い印象。う~ん、野村美月のコメディって、個人的にはいまいちなんだよなー。や、野村美月の技量はさすがで安心して読めるし、今後、ドロドロした展開も期待できなくもないけれど……。

しかし、ヤンキーにしか見えない容姿のため誤解されがちな主人公って、ちょっと最近、手垢がつきすぎてるよな(^^;。

[ 2011.06.05 ]