Dクラッカーズ


富士見書房 富士見ミステリー文庫
Dクラッカーズ 接触 ―touch― /あざの耕平

なるほど、おもしろい~~。や、なんと言っても、ラストの 3ページが全て。あとは、変な委員長、千絵だぁ~~~。って、あっ、→ の書影が、私の買ったのと違う~~。うわ~、なんで私のには、千絵ちゃんがいないのだぁ~~。……ちゅうか、むさい男なんて、表紙に描くな、ボケっ!! <なぜか、私の買った版では、景が目立ってやがる

そゆわけで、わりと人気があって評価も高いらしい『Dクラッカーズ』の第1巻。終盤の病院での一連のシーンは、今後次第とは言え、ちと微妙だと思うのだけど、全体的には、構成も文章力も水準以上で、確かに、人気があるのもうなずける。っていうか、主人公が、7年前に別れた幼なじみ一筋の純情少女ですよっ!! きゃ~~~~っっっ!! さらに加えて、へんてこ委員長も登場ですよ。うきょ~~~~~~。<や、萌え的に強力なわけでは、ないんだけど(^^;

そんな感じで、第1巻はなかなか良い感じで、特に、ラブコメ&ミステリちっくな話としては、かなり期待なのだけど、やぱし、終盤の展開は、ちと不安だ。ちゅか、これ、続刊で、どう回していくんだ?

[ 2004.04.19 ]


富士見書房 富士見ミステリー文庫
Dクラッカーズ2 敵手 ―pursuer― /あざの耕平

新キャラは眼鏡っ娘ですとーーーっ!! って、ダメだ、ぜんぜん眼鏡っ娘になってねぇ(T-T)。……やっぱり、萌え的にはダメなのか。ダメダメなのかっ。千絵も梓も、キャラとしてはかなり美味しく描かれてるのだけど、だからこそ、萌え的にダメなのはがっくしだ。はぅ~、千絵ちゃ~ん、千絵ちゃ~~ん。

それはともかく、ミステリ風ラブコメかと思っていたら、なんだか、超能力格闘アクションになってるんですけど~~。アクションシーンもそこそこ描けてるし、テンポのあるストーリー展開もなかなか良いのだけど、ラブはどうしたっ!! <まあ、ラストの梓と景は、そこそこ良かったんだけど、もっとラブっをっ!!

あ、戦闘シーンは、特にアクションは、ライトノベルの作家の中では、まあ、まともな方だとは思うけど、ただ、 わりとえげつなくて容赦ない描写を目指してる風なのに、ちと、血の臭いも骨の軋む音もしてこないよね。正直、やろうとするレベルには、まだまだ力量が追いついてなくて、そこら辺が、ちと残念。

[ 2004.04.20 ]


富士見書房 富士見ミステリー文庫
Dクラッカーズ3 祭典 ―ceremony― /あざの耕平

クリスマスですよ、クリスマスっ!! 聖バレンタインデーと並ぶ最強イベントですよ~~。クリスマスを前に、浮かれ気味な梓と、戦闘で体はボロボロ&状況的にも追い詰められた景、形にならない不安に悩む美少女探偵千絵ちゃん、そんな中はじまる悪のセルネットとの大決戦っ!! 梓は無事に景との甘い聖夜を過ごせるのかっ!! うきゃー、うきゃー、うきゃーーーーーーーーーっっっ!!

や、最高傑作級ぅ~。特に、梓の過去が素晴らしい~~。明かされた景と水原とセルネットの関係も、なかなかに良いねぇ。って、まあ、明らかにする方法は、もうちょっとわかりやすくても良かったとは思うけど。……それにしても、怒涛の展開で、すぐにでも終わりそうな盛り上がりなのに、え~~っと、残り、4巻?5巻? いったい、どう展開してくんだ??

[ 2004.04.21 ]


富士見書房 富士見ミステリー文庫
Dクラッカーズ4 決意 ―resolution― /あざの耕平

千絵ちゃん、かっくいいーーーーーーーっ!! ……梓は半壊、えせ眼鏡っ娘の茜も置いてけぼりとなれば、我らのミス・ホームズ、千絵ちゃんが大活躍するしかないのですっ!! もうもう、千絵ちゃんさいこーーーっ!! きゃ~~~~~~。

『あなたを護らせてください』

泣ける、素晴らしーーーーっ!! や、とにかく、息をつかせぬ展開と言う感じで、物語として、非常におもしろい。序盤の状況から、あのラストを導く構成力、梓や千絵の想いを綴る描写力は、とにかく、素晴らしいの一言でしょう。明確に動き出した強力な敵とそれに挑む最高の仲間たち。イラストを含めたこの 4巻のラストは非常に秀逸。ほんと、めちゃくちゃおもしろい~~~。

[ 2004.04.22 ]


富士見書房 富士見ミステリー文庫
Dクラッカーズ5 乱 ―rondo― /あざの耕平

感動のエンディング、って、終わってね~~。……や、続刊も、評価は低いわけじゃなさそうだけど、こういう引き方は、ちゃんと面白さを維持できるのか、すげー不安だ(^^;。

そゆわけで、千絵スケ愚連隊と執行細胞との最終決戦。ラスト手前の公園のシーンではすごく感動したのだけど、正直、この 5巻は、ストーリーの流れが良くないし、全てのキャラを動かしきれてないように思えるし、なにより、我らの千絵スケの見せ場が少なすぎる~~。千絵がリーダーなんだから、もっと、千絵を活躍させろ、こんちきしょ~。

[ 2004.04.23 ]


富士見書房 富士見ミステリー文庫
Dクラッカーズ6 追憶 ―refrain― /あざの耕平

うわ~、痛い、せつない~~。……でも、[WIN]『ONE』には負けるけどな(^^;。

そゆわけで、「あの激闘から三ヶ月、平和な日々を楽しみ、明るい将来を語り始めた千絵スケたち。しかし、その裏で、絶望的な計画が、着実に進行していた……」という感じの、まあ、パターン的なストーリー進行なのだけど、だからこそ、計画が目に見えて動き出したあとの展開は、非常にせつない。しかも、あの [WIN]『ONE』を彷彿とさせるような筋だし。いやぁ~、泣ける~~。

ただ、この巻、ちと稚拙な部分が目立つなぁ。や、ベースのストーリー構成は悪くないのだけど、各キャラの行動やセリフが、いまいち練りこみが甘く、特に、各キャラの会話が、演出やタイミング的な部分を考慮に入れると、どうにも、首を傾げざるを得ない部分が、散見される。もちっと完成度が高ければ、もちっと感動的に出来たかしらん?と思うと、ちょっと残念だなぁ。

[ 2004.04.25 ]


富士見書房 富士見ミステリー文庫
Dクラッカーズ7-1 王国 ―the limited world― /あざの耕平

うきゃ~、めちゃくちゃおもしろいーーーっ!! 前半から中盤にかけての孤軍奮闘な千絵スケも涙を誘うのだけど、とにかく後半の盛り上がりが、うわー、うわーー。とりあえず、梓と景は脇に置いとくとして、千絵スケさいこー、千絵スケさいこー、千絵スケさいこーーーーっ!!

そゆわけで、物語も最終章に突入して、めちゃくちゃクライマックスっ!! とにかく、千絵スケさいこーーーっ!! この設定とこのストーリー構成から見ると、いろいろ間違ってると思う部分は多いのだけど、千絵スケが活躍してるから、全て許可。<をい(^^;。えいえん(<ちげー)に捕らえられた彼を救うために、一人想いを抱く千絵スケ、くぅ~~。や、ほとんど勢いだけのストーリー進行なんだけど、とにかくおもしろい。ほんと、千絵スケさいこーーーっ!!

[ 2004.04.27 ]


富士見書房 富士見ミステリー文庫
Dクラッカーズ7-2 王国 ―a boy & a girl― /あざの耕平

うーん、正直、不満は多いのだけど、とりあえず、綺麗に終わったことは良かった。あとは、茜と甲斐は、良かったなー。まあ、茜はちびっこ眼鏡だしな。<をい

そゆわけで、シリーズ完結編。敵地に乗り込んでの戦闘、千絵スケの論戦、兄弟の対話、梓と女王の直接対決と…。ただ、どれも、私の求めるクオリティには遠く及ばず、ストーリー構成的な側面や演出面でも、あまり出来は良くなく、結局、「ストーリーを完結させた」という点以外、この巻は、ほとんど評価できない予感(^^;。<特に、千絵スケの論戦が、内容的にも構成的にも、ダメダメな印象で、がっくり

シリーズ全体でみれば、悪魔を召還して戦うアクションものとして、非常に吸引力のあるストーリーで、なかなかおもしろかった。でも、思ったよりも、恋愛色が弱かったのが、残念だったけど(^^;。……って、短編集は読んでないけど、そっちはそのうち。

[ 2004.04.28 ]