DEAR


富士見書房 富士見ミステリー文庫
DEAR 少女がくれた木曜日 /新井 輝

うわ、ほんと好みな内容~~。でも、つまらない~~(T-T)。ストーリーは、運命の手違いで、死んでしまった主人公が、やり直しの機会を与えられて、自力で死ぬ運命を回避しましょう、という話。木曜日をやり直すうちに、眼鏡っ娘な委員長とらぶらぶだったり、同級生の千尋とアレソレだったり、後輩の双海も良い感じだったり、……うぅ、本来、もっとおもしろくて良いと思うのに、なんで、こんなにつまらないんだ~~。

まあ、小説的なおもしろさを狙ったというより、ルールと推理の材料を提示して、これで犯人を当ててください、な構成だから、当然かも。……って、でも、犯人はやっぱし、という人なのだけど、それにもかかわらず、なぜ殺してしまったのか、ぜんぜん説得力がないのがなー。謎解きものにしないで、素直に、らぶらぶを書いてくれれば良いのに。

[ 2001.03.26 ]


富士見書房 富士見ミステリー文庫
DEAR2 あの娘を信じる金曜日 /新井 輝

わ、新キャラは、眼鏡のボケボケなお姉さんですと~~。もしかしたらとは思っていたけど、ほんとに同志ですよ、この作者さん。<ヒロインをはじめとして、ほんと眼鏡っ娘が多い(^^;

そういうわけで、「好みだけど、つまらない」という感想だった [文庫]『少女のくれた木曜日』の続き。あとがきを読むと、なかなかに好評だったらしい。マジ(^^;。<正直、お世辞にも巧いとは思えないし、富士見辺りを読む人には、あまり受けない内容だと思ったのだけど。

で、くぅ~~、秋葉~~。<をい 本筋の推理モノ的な部分は、やぱし、そんなに出来が良いとは思わないのだけど、秋葉との恋愛描写というか、空気が、すごく良い感じ。この作品、ほんと好みなんだよな~。……でも、それにしても、[文庫]『ルーンウルフは逃がさない』と同じ人が書いたとは、思えないよな(^^:。

[ 2001.10.10 ]


富士見書房 富士見ミステリー文庫
DEAR3 二人で見つめる土曜日 /新井 輝

そゆわけで、1日を 3回やり直す間に、事件を解決するミステリーな第 3弾。……う~ん、つまんないんですけど。

や、ミステリー的な部分は、読者はだれもあまり期待してないだろうし(^^;、肝心の恋愛パートも、残ったネタでは最強と思われる、千尋を軸に据えた割には、盛り上がりに欠ける形で終わってしまって、にんとも。あと、1日目は、ネタのインパクトに比べて、中身があまりに弱すぎで、ダメのダメダメです。……やぱし、この作者さん、変に凝ろうとせず、素直な恋愛ストーリーだけを書いてくれれば、いいのに。<って、でも、このシリーズは、恋愛モノとしても、ほとんど完結しちゃってるのがなぁ。

[ 2002.04.03 ]


富士見書房 富士見ミステリー文庫
DEAR4 貴方に言えない日曜日 /新井 輝

もともと、かなり微妙なシリーズだったけど、もう、ダメダメだ。

ミステリーとして酷いのは、いつものことだけど、今回、恋愛モノとしても、かなりダメだと思う。主人公を代えて頑張ってるけど、もう、ネタが尽きてるのか、つまり、恋愛モノとしても、無理やりな感じがして、そもそも、見どころがない。…… 1日を 3回繰り返すというフォーマットも、初めから、無理があったけれど、構成的にも、いい加減、ぼろぼろだし、もう、限界だと思う。まあ、今更、このフォーマットを止めたら、作品としての特色がなくなってしまうので、問題あるんだろうケド。<あとがきによると、次回、短編かもしれないようなことが書いてあるけど、どうなるんだ?

[ 2003.01.08 ]


富士見書房 富士見ミステリー文庫
DEAR DIARY1 寝起きの悪い定休日 /新井 輝

最高傑作級っっっっ!! <「嘘とホントと、やはり嘘」

とにかく、とにかく、もぉーーとにかく、短編「嘘とホントと、やはり嘘」が、めちゃくちゃ、むちゃくちゃ素晴らしいーーーっ!! せつないせつない恋愛話ですよーーーっ!! 彼女のいる男性に惹かれていく女の子の話で、うきゃ~~、うきゃ~~、うきゃ~~~っ!! 樹里子さいこーーーっ!! 美貴ーーーーーーーっ!!

あ、あと、「母に礼言う春休み」の 秋葉のイラストもさいこーーーーーっっっ!!

そゆわけで、『DEAR』シリーズの短編集。『DEAR』シリーズは、もともと、恋愛+下手なミステリーという作りなのだけど、この短編集は、純粋に恋愛のみ。角川のサイトで、“貴博は悩んでいた。つきあっている彼女である和美がなかなかHを許してくれないのだ”と、内容紹介をされていたので、いったい、どういう話になっているんだー、と、不安と期待を抱いていたのだけど、中身は、普通に、恋愛ストーリー。いやぁ、本編と比べて、遥かに良いよ、この短編集。これから『DEAR』シリーズは、短編のみで勝負してもらいたい。

[ 2004.02.17 ]