流血女神伝


集英社 コバルト文庫
流血女神伝 帝国の娘 前編/後編 /須賀しのぶ

拉致監禁&調教モノ。<ヤバイって(^^;
なんとなく読んでなかったんでしが、ふと読みはじめて読了。須賀しのぶ代表作の『キルゾーン』より、ぜんぜんおもしろいじゃん。今まで、読んでなかったのは、失敗だったなぁ。特に、後編の構成がおもしろいよね。……これで、続編が出なかったら、卑怯と言うか、駄作すれすれのコトやってたりするんだけどさ。

まあ、とにかく、カリエのイラストがぐ~(笑)。

[ 2000.02.02 ]


集英社 コバルト文庫
流血女神伝 砂の覇王(3) /須賀しのぶ

拉致監禁、調教、奴隷と、なんか好き放題やってきたコレ。あいかわらず、むちゃやるな~~。なるほど、“カリエさん諸国コスプレ漫遊記”かー。同じ須賀さんの BB とか、KZ に比べて、圧倒的に面白い。……って、いうか、ほんとに同じ人が書いてるのか(笑)。

しかし、他の小説でもありがちだけど、人が多くて、登場人物紹介がまったく役に立たないのは、なんとかしてくれないかのー。今回、エドの出番がほとんどなし、というのも、にんとも。

[ 2000.11.07 ]


集英社 コバルト文庫
流血女神伝 砂の覇王(4) /須賀しのぶ

拉致監禁、調教ときて、奴隷モードになってしまったら、もはや、それ系の ED 確定だよなぁ~、と思ったら、ぐはっ、そう来ましたか~~。いや、考えてみれば、調教の仕上げに、そういうイベントが発生するのもお約束な気もしますが、……って、この小説、なにもの?(^^;。

とりあえず、ここに来て、いっきに話が転がりだしたのは、かなり嬉しいところ。ほんと、むしょーにおもしろいわ、これ。

[ 2001.02.05 ]


集英社 コバルト文庫
流血女神伝 砂の覇王(8) /須賀しのぶ

まさか、そういう展開になるとは~~。<や、問題のシーン(^^;

いままでも、監禁して、調教して、奴隷とか、そういう内容だったけど、マジ、そういう展開ですか~~。っていうか、いいのか、コバルト文庫で、こういうネタ(^^;。まあ、相変わらず、最高的におもろいし、受身的に運命に振り回されてたカリエも、ここに来て、能動的になってきたので、今後の展開、すごく期待。って、今後の展開といえば、『砂の覇王』編は次回で完結なのだけど、どうなるんだ?。

あ、そいえば、エドは、どうなったんだっけ?(^^;。

[ 2002.07.29 ]


集英社 コバルト文庫
流血女神伝 砂の覇王(9) /須賀しのぶ

エティカヤ編終了、ひたすら面白かった~~

や、面白かった以外の感想が、出てこない。むちゃ強引ではあるけれど、よくここまで、この一冊で、纏められたよなぁ。……ただ、未消化の伏線というか、置いてけぼりのネタも多いのだけど、その状態で、このラストって、次のザカール編は、大丈夫なのか(^^;。

[ 2002.11.06 ]


集英社 コバルト文庫
天気晴朗なれど波高し。2 /須賀しのぶ

貧相な見た目、偏屈な性格、しかも、男社会の海軍が舞台という、いかにも恋愛から縁遠いランゾットのくせに、またも恋愛モノでくるのが凄いよな。しかも、綺麗に纏まっているし。や、神がいる世界なので、凄くご都合主義なのも万事O.K.なのも、素晴らしい~。単なる『女神伝』のおまけのようなものなのに、なかなか美味しいシリーズになってるかも。

そゆわけで、今度は、ランゾットが、娼婦と良い仲になる話。って、考えてみれば、内容らしい内容がないんだよなー(^^;。

[ 2003.02.04 ]


集英社 コバルト文庫
流血女神伝 女神の花嫁(中編) /須賀しのぶ

痛い、痛すぎ。凄すぎるぅ~~

そゆわけで、『流血女神伝』の外伝で、若かりしラクリゼとサルベーンを描いたもの。まだ純粋だった頃の二人の、初心なすれ違いラブだったりするのだけど、恋愛が成就した先には、不幸が待ち構えているのがわかっているので、痛い、めちゃくちゃ痛い。この二人が、本編とは全く別人にしか見えないので、なおさら痛い。もう、次巻を読むのが、めちゃ怖いよ~~。

単に読んで面白い外伝というだけでなく、いや~、こういう外伝の使い方、凄く上手いよな~~。この外伝を読んだあと、本編を読み直すと、良い意味で、印象ががらっと変わるよ、多分。前編を読んだときには、「外伝書いてる暇があったら、本編を書け~」という感想だったのだけど、前言撤回、これはいいものだ~。

[ 2003.08.08 ]


集英社 コバルト文庫
流血女神伝 女神の花嫁(後編) /須賀しのぶ

うきゃ~、カザリナ様、カザリナ様、カザリナ様ぁ~~~

この『流血女神伝』の外伝は、カザリナ様が全てですっ!! 無邪気なカザリナ様ですよ、ギウタの皇女さまですよ~~~。めちゃくちゃ可愛い、ラブっ♥。ああぁ、このカザリナ様が、数年後、サルベーンなんかにっ!! ちきしょう、人間のクズ、死ねっ!! ……というか、若い頃から、かなり人として情けないぞ、サルベーン(^^;。

ついでに、ラクリゼとサルベーンのすれ違いラブも、なかなか痛くて悪くはなかったけれど、中盤以降、描写が甘くなってしまい、ちと残念。途中、無駄に年月を過ごしてしまったのが、敗因かしらん。ラストも、感情的な描写でもちっと盛り上げてくれたら、良かったんだけどなー。

[ 2004.03.07 ]


集英社 コバルト文庫
流血女神伝 暗き神の鎖(前編) /須賀しのぶ

怖い~~、怖いよ~~~。某夫人とか、最後の人とか、怖すぎる~~。……しかし、あんな人を出してしまって、この世界のパワーバランスって、大丈夫なのかしらん(^^;。

シリーズ久々の本編。カリエ と バルアンの新婚生活編<ちげー なのだけど、いや~、相変わらずな カリエの無邪気さに心が救われますぅ~。ルトヴィア側もきな臭くなってきて、ザカールも暗躍をはじめただけに、カリエの無邪気さは、ほんと良いねぇ。……須賀しのぶは筆力も安定してるし、続編は非常に楽しみ。ただ、『砂の覇王』のラストの文言があるので、そこら辺、ちとドキドキが弱いという気もするんだけど。

[ 2004.06.08 ]


集英社 コバルト文庫
流血女神伝 暗き神の鎖(中編) /須賀しのぶ

素晴らしいっ!! 素晴らしすぎるっ!! めちゃくちゃおもしろいっ!! もうもう、これ以上なく盛りあがっていますっ!! 強力すぎる敵にカリエ大ピンチっ!! しかし、集結しつつある、今までストーリーを支えてきた仲間たちっ!! ミュカ万歳っ!! 熱いっス!! 熱すぎるっス!! うきょ~~~~~~~~~~っ!!

もぉ~~~~、次巻が楽しみっ!! ほんとに次巻で纏まるのか?! とにかく、次巻は、11月だぁーーーーーーっ!!

[ 2004.08.03 ]


集英社 コバルト文庫
流血女神伝 暗き神の鎖(後編) /須賀しのぶ

待ちに待ってた後編だけど、正直、びみょ~。見どころは、男たちのお笑い道中ですか?

そゆわけで、ザカール編の最終巻。関係ないけど、ザカールというと、どうにも某ル・カインを思い出してアレ。<をい。……いや、話的には確かに盛り上がる内容なのだけど、各々の精神的な戦いも肉体的な戦いも、いまいち中途半端な感じで、ちょっとなー。というか、ザカール編のラストというより、最終章への繋ぎという意識が強く出過ぎてると思うんですが、どうでしょ? 決してつまらなくはないんだけど、めちゃ期待してたので、この程度ではやっぱ残念だなー。

[ 2004.11.05 ]


集英社 コバルト文庫
流血女神伝 喪の女王(1) /須賀しのぶ

あ~う~うきぃ~~~。いやもう、嵐の前のなんとやらで展開的には大人しめなんだけど、キビシイ未来を暗示させる伏線の数々で、精神的に読み進めるのがめちゃくちゃツライ~。っていうか、コレで最終章って、いったいぜんたい、どぉ決着を付けるつもりですかーーーっ!!

しかし、こういう重い内容にもかかわらず、表面的に笑いを散りばめる演出は、とても救われますにゃ~~。ただ、華やかな雰囲気を醸し出す役割を、女の子ではなく変態がになってるのは、どういうことよ(^^;。

[ 2005.06.07 ]


集英社 コバルト文庫
流血女神伝 喪の女王(2) /須賀しのぶ

うわー、なんですかっ、そのラストはぁーーーっっっ!! ……逆に、ラスト以外はネタの仕込みが中心なので、特になにということはなかったり。とにかく続き次第と言うか、続きが楽しみなシリーズだだだっ!!

[ 2005.11.05 ]


集英社 コバルト文庫
流血女神伝 喪の女王(3) /須賀しのぶ

がははははっ、今度のコスプレは、そうきましたかっ!! って、せっかくなんだから、コスプレ姿をイラストにしとけよっ!! や、表紙は惜しいっ、残念っ、こんちくしょ~~~。

そゆわけで、目まぐるしく立場が変わるカリエは、またまたいろいろあって、うひぃ~~~~~。これだけ濃いにもかかわらず、相変わらず、一気に読ませる内容で、めちゃくちゃ面白い。あああぁ、プロット出来てるなら、ガシガシ続きを書いて欲しい。続きは夏かいっ!! 待ち遠しすぎる~~。

[ 2006.02.03 ]


集英社 コバルト文庫
流血女神伝 喪の女王(4) /須賀しのぶ

うわぁ、ネフィシカ怖いよ、怖すぎだよ~。……衰えの目立つ女王バンディーカを中心に、その子供たち―ネフィシカ、グラーシカ、イーダルの思惑が描かれたのが今巻。カリエは今回、完全に脇役なのだけど、サルベーンも含めてフォローがあるのは次巻以降かしらん? なにはともあれ、ネフィシカ怖いよ~。

[ 2006.08.05 ]


集英社 コバルト文庫
流血女神伝 喪の女王(5) /須賀しのぶ

うわぁ~、その展開は凄すぎる~~。いや、このストーリーは、いったいどこに向かうんだぁぁーーーっ!! ……ユリ・スカナ王国の新女王ネフィシカに軟禁されたカリエ。ネフィシカを選んだサルベーンは、カリエの娘セーディラとエドを追う。ザカール人を取り込もうと目論むネフィシカの構想に、エティカヤのバルアンがとる世界戦略は? 滅びに向かいつつあるルトヴィア帝国のドミトリアス(ドーン)の行く末は? ミューカレウス(ミュカ)は一縷の希望となるのか? ネフィシカの妹でルトヴィアの皇后であるグラーシカは? 僻地ギノラーダフに左遷されたイーダルは愛に目覚めるのか?

ユリ・スカナ編も後編ということで、いよいよテンションも高まりまくりっ!! とにかく次が待ち遠しいぞぉぉぉぉっ!!

[ 2007.02.03 ]


集英社 コバルト文庫
流血女神伝 喪の女王(6) /須賀しのぶ

タイアスはどうした、タイアスはっ!! や、結局は、タイアスとザカリアの夫婦喧嘩のために被害を被る人間たち、という話なわけだけど、こー、タイアスの甲斐性がないから、みんな苦労してるんだよっ!! たまには信者を助けてやれよ、ルトヴィアは本拠地なんだろっ、ドーン可哀相だろっ、うわ~ん(T-T)。

ルトヴィア帝国の皇帝ドーン倒れる。ドーンが意識不明で生死を彷徨う中、皇后グラーシカを通してルトヴィアの支配を目論むユリ・スカナと、それに対抗するためにグラーシカの離婚とミュカの即位を画策するルトヴィア。一触即発な情勢の中、自分の立場に悩むグラーシカとミュカ。そして、ドーンとルトヴィアはホントに滅してしまうのか?という話。……あとがきによると、あと二巻で完結ということで、とにかく緊迫する情勢になっていて凄いことになってますっ!! ただ、あんまりルトヴィアの話とカリエの話はリンクしてない気がするのだけど、どう纏めるつもりなんだろ。とにかく、続きが楽しみです。

[ 2007.05.03 ]


集英社 コバルト文庫
流血女神伝 喪の女王(7) /須賀しのぶ

残り 1冊ということで、畳み込むような展開っ!! ザカール人と交流を始めるカリエ、死亡フラグ立ちまくりのルトヴィア勢、エドとセーディラへ迫る危機、ルトヴィア攻略に向け着実に布石を打つバルアン、ぐいぐいと非常に引き付ける展開で、いやぁ、読ませる読ませる。そして、「さようなら、女神の娘」の台詞は、感動するしかないよなぁ。いやぁ、素晴らしい。

そして、いよいよ物語は結末へ。しかし、物語がラストへ向けて収束していっているのはわかるんだけど、ほんとに残り 1冊で収まるのかしらん?(笑)

[ 2007.08.04 ]


集英社 コバルト文庫
流血女神伝 喪の女王(8) /須賀しのぶ

感無量。この一言に尽きるなぁ。連載8年、全27巻。ルトヴィア、エティカヤ、ユリ・スカナの3国を舞台にした神と人間の物語もこれで完結。

ユリ・スカナによる軟禁から脱出し、エドやセーディラと合流するため南に向かうカリエは、今まさにルトヴィア侵攻を開始しようとするエティカヤの軍勢を目にする……。というわけで、凝縮して描かれる登場人物それぞれの運命。ルトヴィア侵攻の戦陣に立つバルアン。孤独の中でエティカヤに囚われたフィンルを想うネフィシカ。絶望的な戦況の中、必死に血路を開かんとするドミトリアスとグラーシカ。それを補佐するミューカレウス。疫病が蔓延し地獄と化したアマガで献身的な看病を続けるオレンディア。海上で再び激突するギアスとトルハーン。そして、イーダル、サルベーン、エディアルド、カリエ。この内容がこの一冊に凝縮されていて、もうめちゃくちゃ素晴らしすぎるっ。

それにしても、ネフィシカとバルアンは可哀想すぎるだろっ!! 特に、バルアンが酷すぎるっ。あとは、カリエ大活躍かと思ったら、ちと影が薄いよね。というよりも、美味しいところはすべてドミトリアスとグラーシカが持っていったような気がするけど。そして、ラストのエドには、多少の違和感が(^^;。とにかく、ラストは感無量です。ほんとに素晴らしいシリーズでした。

[ 2007.11.04 ]