集英社 スーパーダッシュ文庫
/片山憲太郎

最高傑作級っ!! ……って、ヒロインが7歳って、おいっ!!

揉め事処理屋を営む紅真九郎は、大財閥の令嬢、九鳳院紫(7歳)を、自分のアパートで保護することに……、というラブコメディ。片山憲太郎は、もともと実力のある作家だと思っていたのだけど、その上、この作品は、私が好きなオーソドックスなラブコメ展開で、もうそれだけでたまらないっ!! そんな中で、ヒロインが7歳というのは、いったどういう変化球ですかっ!! いや、この九鳳院紫だけでなく、他のキャラクターたちも非常に魅力的に描かれていて、文句なくおもしろい。さらに加えて、片山憲太郎の別シリーズ『電波的な彼女』との緩い関連性も適度に興味をくすぐって、とにかく傑作っ、万歳っ!!

でも、やたら『戯言シリーズ』的なセンスが強いのは、どうしたものやら(^^;。

[ 2006.03.24 ]


集英社 スーパーダッシュ文庫
~ギロチン~ /片山憲太郎

いまいち物足りないと思ったら、紫や銀子、夕乃との絡みが少ないわけよなっ!! や、真九郎の若者らしいぐだぐだな悩みを描くのは作品の方向性からすれば正しいんだろうけれど、私の好みとは、やっぱり違うんだよなぁん。

紫(7歳)と真九郎(ロリコン)のラブコメ第2段。悪宇商会からスカウトされて悩みまくる真九郎、という話。真九郎の悩みが中心なので、女の子キャラとのやり取りが少なめでガッカリ。まあ、片山憲太郎らしい暗く陰湿な内容(誉め言葉)で、片山憲太郎の作品としては、十分に楽しめましたけど。……それにしても、やっぱり、どうにも『戯言シリーズ』を思い起こさせる作品だよなぁ(笑)。

参考:
感想メモリンク → ゆーいちさん永山さんiris6462さん新型さんadramineさんコモリケイさんdeltazuluさんINNさんJV44さんsomaruさんトナさん催姫鴻さん煉さんリオンさんtokorotennさんmizunotoriさん

[ 2006.07.31 ]


集英社 スーパーダッシュ文庫
~醜悪祭~ (上) /片山憲太郎

さらにロリ強化。そして、すごい引き。うわぁ、下巻はどうなるんだっ!!

クリスマスを目前に控え、真九郎、紫、夕乃、銀子の思惑が交錯する中、真九郎の元に新たな依頼が舞い込む……。と、相変わらず、嫌な世界観だなぁ。そして、それに対比するような、真九郎と女の子たちの日常の風景は、ほんと楽しく和む。いやもう、山本ヤマトの挿絵の魅力もあって、キャラのやり取りはホントに楽しく堪能しました。まあ、肝心のストーリーは、急転しつつ下巻に引いてるのでなんともいえないけど、とにかく、下巻が待ち遠しいなぁー。

[ 2007.11.28 ]


集英社 スーパーダッシュ文庫
~醜悪祭~ (下) /片山憲太郎

うわっ、また、なんという引きっ!! あざといっ!! まあ、これはこれでアリかな。次巻がすげー楽しみっ!!

悪宇商会の最高顧問・星噛絶奈の圧倒的な力の前に、絶体絶命の真九郎。というのが、前巻のラスト。……あ、あれ? なんだか、うやむやのうちに生還してるんだけど(^^;、まあ、それはそれでいいか。今巻は、敗北から立ち上がり再び死地へ、という少年漫画的な王道展開っ!! いやぁ、面白かったです。やっぱ、紫、いいよな。<をい。ただ、立ち上がるまでが、ちょっと説明が弱く描写が薄いのが残念。どうせ、ページ数がペラペラなんだから、もっと描写を厚くして、ページ数を稼げばいいのに。あと、決着がついていなくて、ぜんぜん下巻になってないのは、構成としても売り方としても、やっぱ、大失敗な予感。素直に“(中)”としとけばいいのに。もったいない。

[ 2008.04.27 ]


集英社 ダッシュエックス文庫
~歪空の姫~ /片山憲太郎

6年半ぶりの新刊。裏十三家筆頭の≪歪空≫の一人娘・魅空が、真九郎争奪戦に参戦、という話なのだけど、アレ? これで終わり?? 裏十三家筆頭の化け物というわりには、わりとあっけなく決着がついてしまい、ええっと。なんだか、作者のリハビリ&今後の展開のための前座のような話だなー。

まあ、六年半たっても、片山憲太郎の歪んだ世界観は健在で、かつ重要なことだけど紫は相変わらず可愛いっ!! 一方、真九郎は、物凄く流されるタイプの性格すぎて、いちいち腹が立つ腹が立つ。ここまで、腹立つ奴でしたっけ? これは、紫や銀子が不憫すぎる。物語はあっけなく決着してしまい、ページ数的にも少なめなので、物足りなさは否めないかなー。まあ、続きへの振りのような話なので仕方ない部分もあるとは思うのだけど、次は、ちゃんと出るんだろうか(^^;。

[ 2014.12.28 ]

片山憲太郎