狗狼伝承


富士見書房 ファンタジア文庫
狗狼伝承 迷宮戦士・サガ /新城カズマ

もともと、『転輪少女・サヤカ』の表紙の眼鏡っ娘に惹かれて<をい、シリーズ読みはじめたんですが、……おまえ、眼鏡っ娘じゃないじゃん。騙された~~(泣笑)。

と、それはともかく、お話は、率直に言っちゃえば、つまらないし、そもそも稚拙だと思うんですが、なんやかんやで、最新巻まで読んでしまったのは、所々に、くらっとくる描写があるのよ~~。『迷宮戦士・サガ』のラストシーンとか、めちゃイカス!! もう、むちゃくちゃ泣ける。困るなぁ~。

…あと、舞台が、茨城なのも、オレポイント高し(^^;。

[ 2000.03.06 ]


富士見書房 富士見ファンタジア文庫
狗狼伝承 蒼穹天女・ユウ /新城カズマ

ここまで、印象的なシーン、言葉を紡いでる作品を、あたしは、他に知りません。ラストで、死ぬかと思った。<いまだに、ドキドキというか、感動が止まりません。

この作者さん、正直、そんなに巧いとは思わない、というか、むしろ稚拙だと思うのだけど、たまに、これ以上ないくらい、オレ直撃な、ものすごいシーンを書いてくれるのが、素晴らしい。いや、各シーン、各シーンが、あたし的には、もともと、かなり強力なわけだけど。<世界をかけるほどの一途な想いを秘めた、三角関係モノだし

あぁ、そうか、この作品、実は凄く好きなのか。はじめて、気づいたよ。<って、なんだか意味不明なことを書いてる予感(^^;。

[ 2001.08.31 ]


富士見書房 富士見ファンタジア文庫
狗狼伝承 天涯少女・シノ /新城カズマ

シリーズ完結!! ……とにもかくにも、「きちんとシリーズを完了させた」という点は賞賛に値する、という感じかしらん。ただ正直、4年間も待たされ、期待も大きかったわりには、いまいち盛り上がらずにあっけなく終わってしまった、という印象でした。

そゆわけで、かつて失った幼なじみを助けようとするタイムトラベラーな周防と、そんな少年を想い手助けする詩乃。もし幼なじみを助けてしまったらタイムパラドックスで世界が壊れてしまうという中、周防はなにを選ぶのか?という感じで迎えた最終巻。……うーん、きちんと綺麗に完結していて、内容的にはさほど不満はないのだけど、前巻から間もあいて期待も高まっただけあって、やっぱり物足りないという印象が拭えなかったり(^^;。あと、いきなりメッセージ性を強くして展開をぼんやりとしか描かない手法はちょっとなー。

[ 2005.11.21 ]