めがねノこころ


メディアワークス 電撃文庫
めがねノこころ /ゆうきりん

“自分の心に眼鏡をかけて、誰とでも一定の距離を保っているのだな?”って、いや、良いねぇ~。ただ、ネタを優先させすぎで、出来自体は、あまり良くないのがなぁ。……まあ、こういうノリの話は好きだし、続刊に期待かしらん。

そゆわけで、眼鏡少女な軍事兵器と嬉し恥ずかし同棲生活、という話。「めがねっ娘学園コメディ」と銘打っているけれど、残念ながら、萌え的な要素はないし、萌え方面では、今後も期待出来なさそう。今回は、単にネタを披露しただけの内容でしかないのだけど、まあ、ラブコメ&シリアスな方向では、わりと期待できそうだし、そもそも、こういうバカなネタを起点としたお話は好きなので、やっぱ、次巻以降に期待だよな~~。

こういう眼鏡さんは、眼鏡の偉い人にはどうなんだろう”ということだと、眼鏡っ娘的な要素は皆無なので、以下略。むしろ、無口系とかそんな感じじゃないですか(^^;。……そもそも、眼鏡っ娘方面に限らず、萌え的な演出&効果が全くなってないんだよなー。「甘え上手な妹」も、もったいなくも無駄にネタとして消化してるだけで、ほんと、萌え的な側面では、まったく評価に値しないと思ったり。

[ 2003.12.11 ]


メディアワークス 電撃文庫
めがねノこころ2 /ゆうきりん

やっぱり、いまいち。や、表面的にはコミカルに描きつつ、実はシリアスなストーリー展開、という構成を狙ってるんだろうけど、結局、コミカルにもシリアスにもなりきれずに中途半端な失敗作になってしまっていると思う。コミカルならコミカルに、シリアスならシリアスに、もっと、徹底的にメリハリを付けるべきだよなぁ。……あと、おバカなネタを有効に使えてないのも、大きくマイナスだと思う。

そゆわけで、眼鏡を着替えることでさまざまな能力を発揮するボディーガードとの同棲ラブコメ。今度の敵は、全裸で能力を発揮する《B・P》。ただ、「全裸の少女」ってところをはじめ、ここら辺のおバカな設定を全く生かせてないのが、最大の欠陥。《B・P》の設定は、もっと、いくらでもいぢれるネタだと思うんだけどなー。それに、ロシィ周りのネタも、「妹」や「アイドル」とか、演出も使い方も、非常に間違ってるとしか思えないんですけど。もったいない。や、ロシィやアリシアの変化は、なかなか期待させるモノがあるので、もうちっと頑張って欲しいトコなんだけどなぁ。いまのままだと、駄作で終わってしまうぞ。

[ 2004.04.10 ]


メディアワークス 電撃文庫
めがねノこころ3 /ゆうきりん

結局、いまいちのままシリーズ終了。着想は良かっただけに、もったいない。

そゆわけで、眼鏡を代えると性格&技能が変わる女の子との嬉し恥ずかし同棲生活を描いたシリーズ第三巻で最終巻。今回の舞台は急ごしらえだし、内容的にも駆け足で、無難にラストを描いただけの内容。続きを楽しみにしていた読者に対して、とりあえずの結末を提示するという点では意味があるけど、内容自体には全く価値はないよね。まあ、大人の事情とかがあるのかもしれないけれど、もしそうならば、単に無難で子供だまし的な内容にするのではなく、開き直って好き勝手やって欲しかったんだけどなー、って、無理か(^^;。結局、アイデアだけで、「萌え」からも「メタ萌え」からも遠く、ギャグにもシリアスにもなりきれず、全てが中途半端になってしまったのが敗因かなー。

[ 2004.09.21 ]