好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!!


2022 1 24

KADOKAWA 電撃文庫
創約 とある魔術の禁書目録(5) /鎌池和馬

鉄装綴里ぉぉぉぉぉぉっっっ!! 鉄装綴里といえば、TVアニメ『とある科学の超電磁砲』の初代OPで存在感を放っていた眼鏡先生なんだけど、ちょっと待て。鎌池和馬、お前、綴里先生になんてことさせてるんだよぉぉぉぉぉぉっっっ!!

綴里先生はともかく、今回は、今後の展開のキーになりそうな新キャラ・アリスの登場と創約3巻の「オペレーションハンドカフス」の後始末と言った内容。「ハンドカフス」で活躍した浜面の代わりに当麻が「ハンドカフス」の関係者に絡んで行く展開なのだけど、うーん、あとがきでも書かれてる通り、当麻と浜面の違いは何か?みたいなニュアンスがあったのかしら? でも、このレベルの敵が相手だと、全く当麻のいいとこなくて、比べるも何もない。そもそも物語の展開がすげー強引すぎてさー、今回の物語は、ちょっと出来が酷いわ。大好きな食蜂や美琴も出てこないし、はじめに戻って綴里先生の扱いもアレだし、今回の『創約(5)』は、ダメのダメダメ。

[ とある魔術の禁書目録 ]


2022 1 10

半年ごとに開催しているライトノベル人気投票「好きラノ」。今回、2021年下半期の投票結果は以下の通りとなりました。

投票の対象となる作品は、2021年7月から12月に発売されたライトノベル約1,400冊。twitterとブログから1人10票以内で投票していただき、総参加者数 5,323名、有効投票数 11,164票。1票以上投票があった作品数は 827冊となります。twitterからの投票については、twitterの提供するAPIを使って集計しています。そのため、集計漏れが発生する件については、ご了承ください(twitterの提供する検索精度が低いせいで、全ての投票を捕捉できないんです……)。

投票は、各巻ごとに受け付けていますが、ここでは、総合/新作/既刊とシリーズごとに再集計してカウントしています。各巻ごとの投票などの詳細結果については、「好きラノ2021下」のページ を参照下さい。

総合

  • 1位(511票) お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件 /佐伯さん /GA文庫
  • 2位(471票) 信者ゼロの女神サマと始める異世界攻略 /大崎アイル /オーバーラップ文庫
  • 3位(420票) 本好きの下剋上 /香月美夜 /TOブックス
  • 4位(387票) ノーゲーム・ノーライフ /榎宮祐 /MF文庫J
  • 5位(315票) 浅草鬼嫁日記 /友麻碧 /富士見L文庫
  • 6位(287票) 魔導具師ダリヤはうつむかない /甘岸久弥 /MFブックス
  • 7位(281票) メイデーア転生物語 /友麻碧 /富士見L文庫
  • 8位(218票) ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する /雨川透子 /オーバーラップノベルス
  • 9位(193票) 千歳くんはラムネ瓶のなか /裕夢 /ガガガ文庫
  • 10位(174票) 私の推しは悪役令嬢。 /いのり。 /一迅社ノベルス

『お隣の天使様』がこれで過去6回のうち、総合1位が4回。圧倒的ではないかっ!! 『お隣の天使様』はアニメ化も決定し人気はますます盤石という感じです。『お隣の天使様』以外も上位陣は「好きラノ」では常連の作品がランクインしていますが、そんな中、3年半ぶりに新刊が発売された『ノゲノラ』が4位になっているのが目につきます。みんな3年半待ってた!!

新作

  • 1位(174票) 私の推しは悪役令嬢。 /いのり。 /一迅社ノベルス
  • 2位(160票) 薬の魔物の解雇理由 /桜瀬彩香 /TOブックス
  • 3位(121票) 長い夜の国と最後の舞踏会 /桜瀬彩香 /オーバーラップノベルス
  • 4位(116票) 恋した人は、妹の代わりに死んでくれと言った。 /永野水貴 /TOブックス
  • 5位( 81票) 転生令嬢と数奇な人生を /かみはら /早川書房
  • 6位( 75票) 「もう‥‥働きたくないんです」冒険者なんか辞めてやる。今更、待遇を変えるからとお願いされてもお断りです。僕はぜーったい働きません。 /縛炎 /ツギクルブックス
  • 7位( 60票) 負けヒロインが多すぎる! /雨森たきび /ガガガ文庫
  • 8位( 59票) 純黒の執行者 /青木杏樹 /メディアワークス文庫
  • 9位( 48票) サキュバスとニート /有象利路 /電撃文庫
  • 9位( 48票) 家から逃げ出したい私が、うっかり憧れの大魔法使い様を買ってしまったら /琴子 /SQEXノベル

新作1位の『わたおし。』は「小説家になろう」発の作品ですが、百合専門の電子書籍レーベルのGL文庫から刊行後にコミックス化、コミックが人気が出て一迅社ノベルスから改めて書籍化というちょっと変わったルートで書籍化しています。新作の上位陣は、文庫よりもノベルスが多い結果になってますね。

既刊

  • 1位(511票) お隣の天使様にいつの間にか駄目人間にされていた件 /佐伯さん /GA文庫
  • 2位(471票) 信者ゼロの女神サマと始める異世界攻略 /大崎アイル /オーバーラップ文庫
  • 3位(420票) 本好きの下剋上 /香月美夜 /TOブックス
  • 4位(387票) ノーゲーム・ノーライフ /榎宮祐 /MF文庫J
  • 5位(315票) 浅草鬼嫁日記 /友麻碧 /富士見L文庫
  • 6位(287票) 魔導具師ダリヤはうつむかない /甘岸久弥 /MFブックス
  • 7位(281票) メイデーア転生物語 /友麻碧 /富士見L文庫
  • 8位(218票) ループ7回目の悪役令嬢は、元敵国で自由気ままな花嫁生活を満喫する /雨川透子 /オーバーラップノベルス
  • 9位(193票) 千歳くんはラムネ瓶のなか /裕夢 /ガガガ文庫
  • 10位(174票) 異世界に転移したら山の中だった。反動で強さよりも快適さを選びました。 /じゃがバター /ツギクルブックス

既刊はほぼ総合と同じラインナップ。逆にいうと、今回は、ちょっと新作の勢いが弱かったという感じでしょうか。

ブログ票

  • 1位(8票) わたし、二番目の彼女でいいから。 /西条陽 /電撃文庫
  • 2位(6票) ただ制服を着てるだけ /神田暁一郎 /GA文庫
  • 3位(5票) 王様のプロポーズ 極彩の魔女 /橘公司 /富士見ファンタジア文庫
  • 3位(5票) 灰原くんの強くて青春ニューゲーム /雨宮和希 /HJ文庫
  • 3位(5票) サイレント・ウィッチ /依空まつり /カドカワBOOKS
  • 3位(5票) ミモザの告白 /八目迷 /ガガガ文庫
  • 7位(4票) Babel /古宮九時 /電撃の新文芸
  • 7位(4票) 葉隠桜は嘆かない /玖洞 /アース・スターノベル
  • 7位(4票) 君のせいで今日も死ねない。 /飴月 /富士見ファンタジア文庫
  • 7位(4票) 死んでも推します!! /栗原ちひろ / Kラノベブックス

最後にtwitterからの投票を除いたブログからの投票のみを纏めました。ブログからの参加は29サイトと少ないですが、その分、通好みのランキングになっているのではないかと思います。

[ ラノベ人気投票『好きラノ2021下』の結果発表 ]


2021 12 25

standards
ライトノベルの新潮流 /石井ぜんじ/太田祥暉/松浦恵介

ライトノベルの黎明期から2021年までを詳細に解説した一冊。なるほど、今まで読んできたライトノベル本の中ではツッコミどころが少なく、凄く違和感がない。なんというか、巻末の参考文献を元に綺麗に纏めなおしたような内容で、筆者自身の主義主張やこだわりをあんまり感じさせないような筆致なんだよね。そして、ラノベブロガーから編集者に転身した平和さんや「このライトノベルがすごい!」の岡田さんも協力しているのか。これは、手堅い。

特に、第一章は、自分が以前纏めた「ライトノベルの起源とその後の流れ(2015年版)」とか「平成のライトノベル史 いちご文庫戦争からなろうまで」と似たような視点になっていると思うんだけど、どうかしらかしら。読んでて、ほんとしっくりくる。

ただ、メインライターが「ゲーメスト」の編集長をしていた石井ぜんじということで、個人的には、今までのライトノベル本にない、ゲームに関連した新しい知見とかを期待していたのだけど、そういう新しい要素を感じられなかったのは、ちょっと残念。まあ、「ゲーメスト」というと、1990年代格闘ゲームという印象なんだけど、それだと、あんまりライトノベルとは関係ないかしらん。

個人的に気になったのは、少女小説がライトノベルの近似ジャンルとして別枠になってる件で、えー、少女小説を別枠にしちゃうと、1970年代から1980年代かけて、どうやってライトノベルらしいライトノベルが成立していったかみたいな話が、ぽっかり抜けちゃうじゃん。なのでこの本だと、ジュブナイルSFからソノラマ文庫が生まれた後に、1980年代後半にはファンタジーの影響を受けた角川スニーカー文庫や富士見ファンタジア文庫に取って代わられたと、単にそれだけになってる。いや、少女小説を別枠にするにしても、ライトノベル本なんだから、もっとライトノベルとの関連性を意識して書かないといかんのではないか?

少女小説に限らず、近似ジャンルの話がすごくもったいなくてさー、ライト文芸やジュブナイルポルノ、海外の話なんかも、あんだけページ数を割いて書いているのに、あくまで紹介にとどまってるのよ。ライトノベルとの影響とか関係とかにはあんまり踏み込んでいない。そこら辺は、本当に残念だと思う。

まあ、本の構成自体が、その時代その時代にこんなメディアがラノベの周辺にあって、その時にこういう人気作があったと事実をまとめるように書かれていて、筆者の主張や考察のようなものがあんまないのよね。なので踏み込むとかそういう話ではない気がする。ただ、そういう作りなのであれば、文章で綴るよりもむしろ年表のようなスタイルがいいんじゃね?と思ったりもするのだけど、でも、この本には年表がないんだよな。それもちょっとどうかと思う。

筆者の主張を抑えて参考文献を丁寧に纏めたといえば、それはそれで価値はあるし、そういうのが好きな人も多いと思うんだけど、個人的には、筆者の主義主張がはっきした内容の方が読んでいておもしろいと思うんだけどなー。

[ ライトノベルの新潮流 ]

ろぐ

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