好きなら、言っちゃえ!! 告白しちゃえ!!


2023 1 31

SBクリエイティブ GA文庫
ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか18 /大森藤ノ

いくらオラリオ最強のLv7と言ったって、オッタル強すぎだろ。いや、フレイヤとの恋愛が主軸の物語だったのに、オッタルの強さばかりが目立つのは、ダメなんじゃないか?

そゆわけで、フレイヤ編完結。物語としては、まあ、こういう展開になるよなー、という感じの予想通りの予定調和。その予定通りの物語の中で、オッタルだけが予想を超えて、あまりに強い、強すぎる。正直、フレイヤの初恋物語とし読むと、このオッタルの強さは不釣り合いでしかなくて、そこは手加減しろよっ!! いやー、ここで無理やり最強越えを描かなくても良かったんじゃないかなー。初恋物語を描くのであれば、あくまでバトルは脇役にすべきで、初恋もバトルもでは、物語の軸がボケやちゃうよねぇ。もったいない。

うーん、都市最強のオッタルとのバトルを見てしまうと、今後、アイズとの実力差も微妙でしかなく、描き方の幅が狭まっちゃうと思うのだけど、そこら辺はどうなるんだろ? フレイヤやリューとの今後の関係もあわせて、今後の展開が不安だなー。

[ ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか ]


2023 1 23

オーバーラップ オーバーラップ文庫
ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで(10) /篠崎芳

委員長、ウザい。とにかくウザい。どこかでつまづいて死なないかな。<ひどい

いや、委員長が覚醒した頃は、光の委員長と闇のトーカみたいに、もう一人の主人公格を与えられていくのかな?ぐらいに思ってたのだけど、思ってた以上にキャラとして終わってた。一応、S級最強だったはずなのに、一度こうなってしまうと、キャラとして主人公のような立ち位置に戻るのは難しいよなぁ。もったいない人を失った……。

物語の方は、トーカも正体が明らかになり、VS桐原、VS委員長もこなし、いよいよ佳境かしら? むしろ、セオリーだと、間髪入れずに女神戦に突入する展開だと思うんだけど、一気にそこまでいきそうな雰囲気ではないし、それなら、このタイミングで、クソ女神陣営がスッカスカになるの、ちょっと早くない? 全人類で女神をボコる展開になりそうだけど、そうだとすると、桐原と委員長の扱いもちょっと残念だなぁ。……というか、今まで先の展開が全く見えず、そこが魅力の一つだったのだけど、一気にトーカの勝ち確が決定的になりすぎて、今後、ちゃんと盛り上がるのか、ちょっと心配だなー。

そういえば、桐原とトーカのレベル差は、結局、どのくらいだったんだ? 承認欲求モンスターの前で「私の戦闘力は53万です」と自慢して打ちのめす展開があるかと思ったらなっかったなー。そういう意味だと、女神の第二形態はせめて楽しみにしたいところだ。

[ ハズレ枠の【状態異常スキル】で最強になった俺がすべてを蹂躙するまで ]


2023 1 15

ふと思い出したんですが、ライトノベル定義論のブームから、今年で20年じゃないですか。

2003年〜2004年にかけて、「若者文化の最前線、ライトノベルとは?」と、雑誌や新聞がこぞって特集したことがあったんです。電撃文庫や富士見ファンタジア文庫とかは、元々、ヤングアダルトとかジュブナイルとかティーンズ小説とかと呼ばれてたんですが、「20代30代の読者も増えたしライトノベルの方が良くない?」とネットの中で言われるようになり、それを聞いた新聞社が「え? ライトノベル? なにそれ?」と特集したのが、20年前の出来事。それ以前は「ライトノベル」って単なるローカルの方言だったんですよね。

そんな感じで、20年前から「若者向けのエンターテイメント小説」をライトノベルと呼ぶようになったのですが、この「若者向け」って、だいたい10代後半から氷河期世代までを含んでます。氷河期世代は1970年代〜1980年代前半生まれ。20年前なら氷河期世代は20代〜30代前半でギリギリ若者といっても良かったかもしれないけど、今ではもう40代〜50代前半で、普通に初老だよ!!

というわけで、「若者向けのエンターテイメント小説」がライトノベルと呼ばれるようになってちょうど20年経つし、いつまでも「若者向け」と呼ぶのは無理なんじゃね? ということで、ライトノベルの定義を再考してみようと思います。

ライトノベルの定義のおさらい

ライトノベルとは「若者向けのエンターテイメント小説」です。もう少し詳しく書くと以下。

  • SFやミステリのような内容による分類ではなく、児童文学と同じくターゲットとする読者層による分類
  • ターゲット層による分類のため、出版社の販売戦略がライトノベルを判定する基準となる
  • 児童文学が0歳〜10代前半をターゲットにしているのに対し、ライトノベルは10代後半〜氷河期世代がターゲット
  • 10代後半がターゲットでもエンターテイメント性を抑えて学校図書への販売を戦略へ組み入れている場合は、ライトノベルではなく、YAと分類される

Wikipediaでは「明確な基準は確立されていない」みたいに書かれているんですがこれは誤解を生む表現で、「若者向けのエンターテイメント小説」という部分への異論は少ないです。議論になるのはライトノベルの判定基準で、「出版社の多くはターゲットごとにレーベルを分けているんだから、若者向けのレーベルから出ている小説をライトノベルとする」とか「若者をターゲットとする場合には表紙にアニメ調のイラストを採用することが多いので、アニメ調の表紙の小説をライトノベルとする」とかいつもの奴ですね。

でも、なんでそんな議論になるかっていうと、要は、バカな出版社がバカな販売戦略をとるせいで「誰をターゲットにしてるか全然わからん」となるためなんですよ。つまり、ライトノベルの判断基準が曖昧なのではなく、バカな出版社のバカな販売戦略がダメなだけじゃねーか。それで、誤解するバカが「あ(略)」とか言い出すわけですよ。

ライトノベルの現在の立ち位置

で、なんでライトノベルが、10代〜氷河期世代まで幅広いターゲット層を持つに至ったかというと、単純に氷河期世代が歳をとっただけではなく、そもそも、今のライトノベルが氷河期世代の好みにあうように開発された商品だからです。

ライトノベルの起源を辿ると、だいたい1980年代後半に現在のフォーマットとして完成します。これがちょうど、氷河期世代の中でも特に人口の多い団塊ジュニア(1970年代前半生まれ)が10代後半のとき。ライトノベルは、人口だけはバカみたいに多い団塊ジュニアの巨大なマーケットを狙って開発されたんですね。団塊ジュニアも、最初は「数年で卒業する」と言われてたんですが、それがいつまでも卒業せずに、気がつけば30年。そういえば、人間の好みは10代に定着しそれ以降は新しい文化を取り入れない、という研究もあったりしますね。

その1980年代後半に完成されたフォーマットですが、まとめると以下。

  • 低価格の文庫サイズ
  • 読者と同じ価値観を持つ若手新人作家の積極登用
  • 若者に人気のアニメ、漫画風イラストの活用
  • 若者向け書店への優先配本
  • たくさんの新作を市場に投下して読者に選別させる戦略
  • 売れた作品の長期シリーズ化とメディア展開

これ、今でもほとんど変わってないんですが、一つ大きく変わったのは、「低価格の文庫サイズ」という部分。いまはめちゃくちゃ単行本レーベルが出てます。「10代20代読者には価格の安い文庫本しか売れない」というのはマーケティングの常識なので、明らかに10代20代読者を切り捨てて氷河期世代だけを狙うようになってきてるんですね。

繰り返しますが、「ライトノベル」はターゲットとする読者層に基づく分類です。もし、ライトノベルが10代20代を切り捨てていくのであれば、ライトノベルの定義を「氷河期世代向けのエンターテイメント小説」と再定義すべきです。もしくは、単行本レーベルをライトノベルとは呼ばず、KADOKAWAのように「新文芸」と呼び方を変えるべきだと思います。そう、20年前に、ヤングアダルトをライトノベルと変更したように。

[ 氷河期世代が50代に差し掛かった今、ライトノベルをどう定義すればいいか ]

ろぐ

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