バトルシップガール


メディアワークス 電撃文庫
バトルシップガール /橋本紡

といっても、読んだのは、全6巻中、1巻~3巻、途中で断念。……つまらないです。

同じ作者の [文庫]『リバーズ・エンド』が、非常におもしろかったので、こちらのシリーズにも手を出してみたのだけど、『リバーズ・エンド』とは、ホントに同じ作者か?ってぐらい違う。『リバーズ・エンド』は、改行の多用、心理描写、雰囲気の重視と言う少女小説的な方向性を前面に出していて、また、その部分が、凄く上手いのだけど、『バトルシップガール』は、そういう部分はなく、よくあるライトノベルな味付けで、『リバーズ・エンド』の良い部分を、すべて捨てたような感じ。<をい

内容は、女の子な人格の宇宙戦艦に惚れられてしまった不幸な少年、という話で、ドタバタなラブコメ部分だけなら、そんなに悪くはないけど(<優れてるわけでもないけど)、設定や SF的な部分が、あまりにおざなりなので、設定が生かされてないのは当然、ストーリーが陳腐になってしまってる。これで、ただ、ドタバタしてるだけならともかく、それなりにシリアスっぽく纏めようとしてるので、ちょっとねぇ。……この程度の設定しかできない人が、宇宙戦争モノを書いたら、駄作にしかならないだろう。

こうなると、『リバーズ・エンド』も、今後、SF的な展開も増えそうなので、かなり不安だ。

[ 2002.05.19 ]