絶対ナル孤独者


アスキー・メディアワークス 電撃文庫
絶対ナル孤独者1 ―咀嚼者 The Biter― /川原礫

『ソードアート・オンライン』『アクセル・ワールド』の川原礫が放つ新シリーズ。もともとはデビュー前にWebで掲載していたものをリライトしたということだけど、昔書いた作品のためか荒削りな印象で、加えて、後ろ向きな主人公とかトラウマを元にした能力発現とか、物凄く『アクセル・ワールド』の原型という感じが強い。新作というより、過去作品の文庫化というほうがしっくりするような感じだなー。

それはともかく内容は、幼い頃に家族を殺された故に、心に傷を持つ少年・空木ミノル。そんなミノルは、ある日、空から落ちてきた何かと接触してから、身体に異常が……。と、まあ、異能力バトルモノで、この1巻は、謎能力の発現とはじめてのバトルと勝利というベタな展開なのだけど、いまいちスッキリしないなー。主人公が後ろ向きでなに考えているのか理解できないのがちょっと……。さらに、ヒロインたちも魅力を訴えるほど描かれているわけでもなく、今後次第ではあるのだろうけど、第一巻としては、正直ちょっと弱いよなー。

あと、『ソードアート・オンライン』『アクセル・ワールド』との設定的な繋がりを期待してたのだけど、宇宙から来た謎能力という設定なので、リンクはないのかしらん?? 2019年のさいたま新都心が舞台。『ソードアート・オンライン』が2022年で東京、埼玉辺りが舞台だったと思ったので、多少遊びでなにか入れてくるかもしれないけれど。

[ 2014.06.28 ]