うさぎの映画館


メディアワークス 電撃文庫
うさぎの映画館 /殿先菜生

骨董品店を手伝う少女・静流の平凡な日常を描いた、ほのぼのした良い話。新人作品にしては、非常に良く出来た内容なのだけど、ただ、全体にちょっと地味だよね。や、単に地味というより、物語の各構成要素が、いまいち繋がってないので、生きてこない予感。せめて、もうちょっとトラウマを上手く使ってストーリーの軸を作ってくれてたら、もう少し「心温まる話」になったと思うのだけどなー。出来が良いだけに、ちと物足りない部分があって残念無念。

[ 2007.05.14 ]