S&Mシリーズ


講談社 講談社ノベルス
すべてが F になる /森博嗣

飲み会で、「理系でミステリが好きなら読め」とタイトルがあがったので、せっかくだから、読んでみたり。って、私、ミステリは、そんなに好きなわけじゃないけれど。1996年の作品。

そゆわけで、わっ、確かに、これは、理系な人向けだわ~。なんだか、むちゃ取っ付きやすい。ほんと、理系の大卒ぐらいの人なら、すごく違和感ない雰囲気。すごく馴染む~~。で、ラストのファミレスでの会話が秀逸だねぇ。や、良かったよ~~。

でも、ストーリーは、いまひとつ物足りない感じ。や、密室&天才というと、西尾維新の戯言シリーズを思い出してしまうのだけど、アレと比べると、いまいちキャラが大人しいのが敗因(^^;。あと、伏線で示唆してるまんまの素直なトリックなので、「やっぱり、そうかー」という感想になっちゃうのも、ちょっと。ちゅーか、そもそも、萌絵の三角関係が中心じゃないし!!<をい

[ 2002.11.30 ]


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冷たい密室と博士たち /森博嗣

素晴らしぃ~。特に、ラストの 3ページぃ~~。や、前巻に比べて、犀川と萌絵の二人の関係が、ほんと、楽しい。まあ、今回、結婚がテーマだしなぁ、万歳!! って、でも、第二弾から、結婚をネタに扱ってたら、今後の展開が、たいへんなんじゃ。はっ、もはや、すぐさま、アレでソレな関係にっ!! <絶対ない

そゆわけで、S&Mシリーズの第二弾。今回は、山奥の研究所での密室殺人。って、また、密室殺人かー。や、前作同様、素直で親切な伏線が散りばめてあって、わりと解かりやすい予感。まあ、『黒猫の三角』もそんな感じだったので、ここら辺が、ミステリとしての森博嗣の特徴なのかしらん? でも、ただ、今作は、なんか、はじめから出入り口の用意されてるような密室条件だし、犯行方法も、綺麗に見えないのがなぁ。ミステリ的側面では、前作から、二周りぐらい弱まったと思う。いや、私的には、ミステリパートは、わりと、どうでも良いので、構わないけど。

[ 2003.01.18 ]


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笑わない数学者 /森博嗣

ひたすら素晴らしい~~。もう、電車の中で、にやけまくりで、変な人化。まさか、このシリーズが、ここまで、恋愛モノとして、ポテンシャルが高いとは思わなかったよ~~。萌絵の攻撃的な行動、さいこーーっ!! マジ、すごいっ。とにかく、傑作ですよ、これ。犀川の反応も、たまらないね~~~。

そゆわけで、S&Mシリーズの第三弾。今回は、二人で、クリスマスパーティー、しかも、泊り込み、という話。ミステリ的には、今回のトリックは、本の裏表紙のコメントにもあるとおり「自明」なので、以下略。や、もはや、ミステリは演出的な要素に過ぎない予感だし。<しかし、その裏表紙のコメントも、ほとんど、「ミステリとしてはダメだが、物語としては面白い」と言ってる様なもので、ミステリとして売ってる本のコメントとしては、かなり、身も蓋もないよな(^^;。

[ 2003.01.19 ]


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詩的私的ジャック /森博嗣

ぜんぜん、解からなかった(大汗;。や、そもそも、この巻は、今までのS&Mシリーズの、素直で親切な作風とは、意図的&実験的にパターンを変えてあって、内容も、美人女子大生、連続殺人事件、しかも、下着姿で死亡、という、○○サスペンス劇場ですかー、という感じだし(^^;。<結局、全体に、ミステリを遊んでる感じで、論理的な要素は減じてる予感

で、恋愛ストーリー的には、この巻辺りが、シリーズ内で、前半の最大の見せ場に位置すると思うのだけど、なんだか、いまひとつ。や、この巻では、わりとまともに、恋愛モノとして、萌絵の内面を描こうと、踏み込んでるのだけど、あくまで、ミステリに軸足を置いた書き方なので、だからこそ、恋愛モノとしては中途半端で、物足りなさを感じてしまう。そもそも、萌絵の内面を描くよりも、じゃれあってる二人を描いてくれた方が、面白いんだけどなぁ(^^;。

[ 2003.01.21 ]


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封印再度 /森博嗣

最高傑作級ぅ~~~。とにかく、めちゃくちゃたまらない。もうもう、ごろごろ、うきゃ~~。うわ~、うわ~、とにかく、とにかく、犀川と萌絵、さいこー。はははははっ、すごいッスよ~~。もうもうもうもう、はうはうはうはう、うきゃ~~~~~~~~。

そういうわけで、S&Mシリーズの 5冊目。とにかく、素晴らしい。クリスマスと言い、その後のアレと言い、もうもう、さいこーーー。この二人、ほんとに楽しすぎる~~。や~、もう、めちゃくちゃ良いよ~~。あと、叔母様もナイス。とにかく、面白かった。面白すぎ。とりあえず、読めっ!! > ALL

[ 2003.01.22 ]


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幻惑の死と使途 /森博嗣

というか、杜萌は、どうしたー。<次巻を読め、ということなんだろうけど(^^;

や、ある程度、二人の仲が進展した段階で、新たな恋愛軸を模索するのは、恋愛モノとして当然なわけだけど、杜萌登場で、浜中と顔合わせ、そうきたかー、と、思ったとたん、杜萌退場で、がび~ん。さらに、村瀬登場で、ががび~~ん。オレに、どうしろと(T-T)。<なにか、ちがう……

しかし、トリックは、久々に、だいたい読めたんだけど、ただ、最後の説明も、全部、疑問な部分が説明されてない予感で、きちんと納得させてもらえないのが、にんとも。あと、シリーズの最初の頃は、素直で親切に、行間にトリックの答えが書いてあった風なので、それなりの読解力があれば、だいだいラストまで解かるような作りになってると感じたのだけど、ここ数巻は、前半は、ただ材料を提示してるだけ、という感じで、本来、ミステリって、こゆもんかもしれないけど、私、基本的にミステリを読まない人なので、ちとツライ。や、犀川と萌絵の関係も、一段落してしまってる予感で、ちと、ピンチ。

[ 2003.01.26 ]


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夏のレプリカ /森博嗣

すげ~、素晴らしすぎる、最高傑作。もう、ラストでやられた、こんちきしょ~~。最終章のチェス以降が、とにかく秀逸。もうもう、素晴らしすぎる~~。

そゆわけで、S&Mシリーズの 7冊目。そして、前巻『幻惑の死と使途』とペアになる本。兄 x 妹。しかも、兄は、詩人。さらに、どことなく、リリカルっぽいタイトル。や、これは、期待、大期待ぃ~~、と思ったら、萌え的なテイストが、ぜんぜんないじゃん。加えて、予想通りに、犀川と萌絵の絡みもほとんどないし、ダメダメだぁ~~。トリックにしても、どうせ、アレがコレでこうなんでしょ、つまんね~~、と思っていたら、がび~~~~~ん

もうもう、とにかく、ラストの萌絵の描写がたまらない~~~。ああいうの、すごく好きなのよ~~。や、犀川も良いよね~~。ほんとほんと、とにかく、良かったよ~~。あ、あと、事件の真相は、完全に読み違ってたよ(汗;。や、悔しいので、きちんと検証をしたい気持ちもあるのだけど、ラストの感動がすごくて、それどころじゃないというか、あああぁ、いや、ほんと、いいわ、これ~~。

[ 2003.01.28 ]


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今はもうない /森博嗣

今回、萌絵でも犀川でもなく、情けない 40歳の独身男が語り部となってて、「西之園のお嬢様は、可愛いなぁ~~」と、ちょっかい出しつつ、事件が展開するような内容なのだけど、……コイツ嫌い。なんで、こんな奴を主役にするかなー。って、ラストで、がび~~~ん

や、確かに、違和感は感じてたのだけど、ぜんぜん気づかなかったよ(汗;。やられた~~~。って、気持ちよく騙された点は、評価できるのだけど、ただ、それ以外の部分に関しては、犀川&萌絵の絡みも少ないし、ミステリの大筋も、なんだかなー、という印象で、私的にはいまいち。やっぱ、この笹木某が嫌いというのと、ミステリ的な要素が強くなると、個人的に、ダメな予感。う~~む。

[ 2003.02.01 ]


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数奇にして模型 /森博嗣

コスプレとか、フィギュアとか、なんだか、イロモノ度が高いんですがー。……それはともかく、ウラニウムが、私的には全てというか、ツボだったり(^^;。

S&Mシリーズの第9弾。模型関係のイベントで、モデルが首切り死体、という話。なんだか、コスプレと濃ゆい模型オタクたちばかり印象に残る作品で、にんとも。あ、国枝さんが大活躍だったりもするんだけど。あぁ、最近、萌絵と犀川の恋愛話も、停滞気味で、ちと低調だよなー。次巻で、一応、シリーズとしては、ラストみたいだけど、どうなるんだぁ。

[ 2003.02.06 ]


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有限と微小のパン /森博嗣

おぉ、シリーズ最終巻に相応しい内容。蘇る最強の敵、現れる許婚、今まで数多くのドラマを生み出したクリスマスが舞台、次々起こる殺人事件、犀川も萌絵も、始めから戦闘モード、いや、とにかく、くらくらだよ~~。……って、おいっ、そういうトリックかいっ!!

や、シリーズ中、いちばんおもしろかった感じもするのだけど、読み終えて、どうにも釈然としない感じなのは(^^;。犀川と萌絵の関係も、むしろ、後退した感じで終わってるし、いや、短編の方で、まだあるらしいですけど、一応、これで、終わりなんですよね? うきゃ~~~。

それにしても、たまには、ミステリも、良いね。ほんと、めちゃくちゃ面白いシリーズでしたよ。……あくまでミステリではなく、恋愛モノとして読んでた、という説はあるけど(^^;。

[ 2003.02.09 ]