アクマ・オージ


集英社 スーパーダッシュ文庫
アクマ・オージ /岡崎裕信

岡崎裕信の過去の作品と比べて、やけに丸くなって、読みやすくなってないっ!? ……好き嫌いはあるんだろうけど、私にとっては、正直物足りないなぁ~~。

自分を悪魔と思い込んでいる中二の少年・相馬逢司は、クラスメートたちの笑顔を守るため、日々戦い続ける……。という感じで、自分を悪魔と思い込み、自虐的に自己犠牲を繰り返す主人公が、なんとも切ない作品。ただ、連作短編形式のためか、どうにも薄っぺらい印象になっちゃってるのがなー。そして、岡崎裕信の過去作品にあったような、荒削りな情熱が感じられないのも残念。以前と比べて、軽くさくさく読めるようになった感はあるんだけど、私的には、やっぱり、これではどうにも物足りないなぁん。

[ 2008.10.07 ]