2023年 3月 13日
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KADOKAWA MF文庫J
◆ ノーゲーム・ノーライフ12 ゲーマー兄妹たちは『魔王』に挑むようです /榎宮祐 -
この展開なら、潔く18禁にした方がいいと思うのですがっ!!
前回、『 』の敗北によって、『連邦』と『戦線』の二つに分かれた世界。敵が一つにまとまったことで、一種族ごとと戦わずに一気に物語も加速するか!?と思ったら、今回も、十六種族のひとつ、序列十一位の妖魔種との対決。全権代理者が魔王ということで、今回は、ダンジョン攻略。まあ、ダンジョン攻略といっても、ダンジョン攻略そのものはそこまで面白いわけではなく、面白いのはやっぱりギャグ担当のステフ周りか。序盤の誕生日イベントと合わせて、あれ?『ノゲノラ』って、こんなに下ネタ多かったっけ?(^^;
しかし、魔王との戦いも決着つかないまま次巻に引いてしまい物語的にはほとんど進捗がなく、そして、正直内容が薄い感じがして、どうにも物足りないな。楽しみな作品なだけに、もうちっと刊行ペースを上げて楽しませてほしいところだなぁん。
[ ノーゲーム・ノーライフ ]
2023年 2月 27日
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SBクリエイティブ GA文庫
◆ ダンジョンに出会いを求めるのは間違っているだろうか外伝 ソード・オラトリア(13) /大森藤ノ -
すっかり忘れてたけど、ロキ・ファミリアVS「エニュオ」との大決戦を描いた『ソード・オラトリア』の12巻からの続き。『ダンまち』は最近ずっとフレイヤ編をやってので、すごく久々な感じなんだけど、『ソード・オラトリア』の方が本編より先に進んでいたので、時系列としては、これで本編と並んだだけなのか。
今回の内容は、前回、フィルヴィスとの別れで傷ついたレフィーヤが立ち直るまでを描いたもの。立ち直るきっかけとしてレフィーヤの出身元である「学区」が出てくるのだけど、世界を周遊する超巨大な学園艦って、舞台装置としてはフツーにもう一つシリーズが作れるような大掛かりな設定で、外伝とはいえ今から『ダンまち』に組み込むには無理があるだろぉぉぉっ!! いや、もともと設定としてはあったのかもしれないけど、それだけ大きな設定を本編に組み入れると、やっぱりいろいろと違和感多くて、正直、物語に入りきれないんですけど。
物語として王道で、盛り上がる展開は『ダンまち』らしくそこは素晴らしい。来月も『ソード・オラトリア』の続きが出るらしいので、本編でフレイヤ編が終わったことと合わせて、このエピローグのようで新しい展開を感じさせるようなこの巻で、綺麗に新展開に繋いでいく腹づもりなのかな?と思ったら、あとがきによると、次も団長達の過去話なのか。主要登場人物の最後の昔話って、どういうこと?
2023年 2月 13日
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KADOKAWA 角川スニーカー文庫
◆ 我が焔炎にひれ伏せ世界 ep.1 魔王城、燃やしてみた /すめらぎひよこ -
12年ぶりのスニーカー大賞「大賞」受賞作。12年前の受賞作ってなんだっけ?と思ったけど、考えてみれば、大賞でアニメ化するまでヒットしたのは『涼宮ハルヒの憂鬱』ぐらいで、出し惜しみしてるわりには、そこまで売れる作品を供出できてわけではないんだよなー。
それはともかく、この『我が焔炎にひれ伏せ世界』は、美少女?五人が異世界で魔王を倒す異世界転生コメディ。って、え? 新人賞作品なのに続刊前提のシリーズもので、これ、プロローグだけで終わってるよね??? ぶっ飛んだキャラの造形は秀逸で、コミカルでテンポが良いところは素晴らしいのだけど、ただ、物語はプロローグだし、全体的な世界観も描写が弱くいまいちわからない。とにかくプロローグでしかないので、おもしろくなるかどうかは今後次第だと思うのだけど、これで大賞なんだ。書籍化にあたって長期シリーズになるように改訂したのかしらん?
とにかく続刊次第といった内容でこの1巻だけだとなんとも言えないのだけど、この1巻だと主人公のホムラは比較的常識人しているので、表紙のホムラのイラストはちょっと違和感あるんですけど(^^;。
[ 我が焔炎にひれ伏せ世界 ]