A君(17)の戦争


富士見書房 富士見ファンタジア文庫
A君(17)の戦争3 たたかいのさだめ /豪屋大介

おもしろいのだけど、やっぱり、やたらと丁寧な、この斜を向いてるような作風のせいで、いまいち没入できないし、読後になんにも残らない風なのが、にんとも。まあ、表面的に楽しめれば、それでいいんだけど、どうも、中途半端にふざけてるというか、中途半端にシリアスというか、う~~ん。

[ 2002.07.22 ]


富士見書房 富士見ファンタジア文庫
A君(17)の戦争4 かがやけるまぼろし /豪屋大介

この手の話で、このありがちな展開は、大抵、つまらないので、ある程度、覚悟はしてたのだけど、予想以上につまらなかった。なんというか、薄っぺらい おざなりなネタを並べてるだけで、そのネタも、すべりまくってるし。そもそも、表面的には上手くごまかしてるけど、根本的に、ラブコメの面白さを理解してないでしょ? 萌え系のネタも然り。ストーリー全体の描写も、素人が抱くステレオタイプのような、浅い描写に終始しているので、稚拙な印象を増幅してる感じが。

もともと、斜に構えた表現が好きな作者だなぁ、と思っていたのだけど、単に、真正面から書くだけの力量がなかっただけなのかしらん。や、この巻で、俺評価、大幅ダウン。続きを買うか、ちょっと迷うなー。<毛色の違った異世界モノという意味では、そこそこおもしろいんだけど、どうにも、下手というより、むしろ、作者のレベルが低すぎる、という感じに思えてしまって、ちょっと。

[ 2002.11.26 ]