アンチ・マジカル


一迅社 一迅社文庫
アンチ・マジカル ~魔法少女禁止法~ /伊藤ヒロ

とりあえず、深見梨加さんに謝れっ!! や、これは、ひど…、いや、凄い。各地の感想から、魔法少女をネタにした単なるイロモノ作品かと思ったのだけど、非常に重く悪趣味なネタだけでなくて、一本筋の通った出来の良い作品。素晴らしい。

「ウォッチメンを魔法少女でやりました」とのことだけど、『ウォッチメン』は未読。魔法少女禁止法が制定されて10年。他の魔法少女たちが引退した中、おしゃれ天使スウィ~ト☆べりー(24歳)は世界で最後の魔法少女だ……。という感じで、某美少女戦士や某愛天使や某魔法騎士辺りを悪趣味にネタにした作品。とにかくひでぇ。まあ、某美少女戦士は、わりと元ネタを残しているけど、某愛天使はあまり残ってないよね。SOSの人は某ナースエンジェルというより、某サミーの方かしらん。まあ、元ネタは元ネタとして美味しいところだけ都合よく使っているだけという印象で、そこは残念。どうせネタにするなら、「元のキャラを名前だけ変えてそのまま使ってます」というレベルで描いてくれれば、もっと面白かったと思うのだけど……。

にやにやと元ネタを思い浮かべて楽しめるだけでなく、ストーリーもきちんと面白いのが素晴らしい。いや、ストーリーは、『ウォッチメン』そのままということらしいので、ここら辺は、『ウォッチメン』を読んでると印象違うのかしらん? ……どちらにしろ、どう見ても一発ネタの作品にしか見えないのに、続きがあるっぽいんだよなぁん。どうなるんだろ?

[ 2010.07.22 ]