セルス騒乱記
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徳間書店 デュアル文庫
覚醒 セルス騒乱記1
彷徨 セルス騒乱記2 /神代 創 -
村外れで拾われた、不思議な能力を持つ女の子が、普通に年頃に育った頃を見計らって、村が襲われ、世界を揺るがすほどの運命のただなかに置かれるという、めちゃ王道的な始まり。ちと、展開が急ぎすぎかな、と思ったら、全3巻、次巻で終わりらしい。せっかく おもしろいのに、もったいない。
とにかく、登場キャラ、誰もが一癖も二癖もあって、ぐぅ。ヒロインのシアに限らず、脇を固めるキャラが、男女限らず、めちゃ魅力的。……まあ、キャラはいいけど、やっぱし、展開が早いのがなぁ。こういうのは、何話かかけて、世界を旅するのが基本だと思うのだけど、重要拠点のみ、すぐに移動するので、世界規模の話なハズなのに、凄く狭い世界のような感じ。ちょっとなー。
[ 2001.06.30 ]
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徳間書店 デュアル文庫
天変 セルス騒乱記3 /神代 創 -
あとがきには違うと書かれているけど、科学技術崩壊後のファンタジー。他シリーズとあわせると、スペオペの一部、と言われても、これだけ読むと、さすがにそうは思えません。……それにしても、予定どおり、3巻で完了するとは。こゆのは膨らんでしまい、予定どおりには終わらないものかと思っていたのに(笑)。
で、作者の予定どおりに終わった割には、いまひとつ、物足りないというか。ラストは舞台が 2つに別れてしまい、主人公に関係なく展開したり、どうにも展開が唐突風味だったり、そのせいで、ストーリーに深みがなく、盛り上がりにかけるたりするのが、にんとも。1、2巻と読んで、ラストに期待してたのになー。
[ 2001.12.25 ]