彼女と二人で「C」体験!


メディアファクトリー MF文庫J
彼女と二人で「C」体験! /石川ユウヤ

だはははははははっ、これはいいラブコメ。いい意味で突っ込みどころが多く頭の悪い内容で、非常にテンポ良く目まぐるしい展開が、いやぁ、楽しい楽しい。100万円の価値があるといわれる伝説のソースコードを巡るコンゲームが、馬鹿らしくもほんとにおもしろいっ!!

失踪した姉が残した意味不明のメモ。コンピュータに関するなにか、と当たりをつけた伊沢令人は、マイコン部のドアを叩くが……。という感じで、“C”とか“H”とかエッチなワードを散りばめつつ、実は、C言語の“C”でしたという頭の悪い発想で、とにかくその頭が悪く突っ込みどころ満載な内容が面白すぎる。伝説のソースコードを巡る高度な頭脳戦が手に汗握る一方で、二つ名持ちのスーパープログラマーたちの争いのはずなのに、コンパイルするのに四苦八苦とか、ヘッダをいじるのがせいぜいとか、なんでそんな低レベルの話になってるんだよ!!(爆笑) ていうか、「可算無限の翠玉(インフィニティ・エメラルド)」とか通り名が存在するようなセンスが最高っ!! 主人公の伊沢令人とヒロイン役の織姫葵のちょっとエッチなラブコメ展開も素晴らしく、マジさいこーーーっっっ!!

[ 2010.09.26 ]


メディアファクトリー MF文庫J
彼女と二人で「C」体験! V2.0 ~絶頂ポリモーフィズム~ /石川ユウヤ

ここまで無知なのにC言語をネタにした作品を書こうとした作者の人の勇気に乾杯っ!! ……コンゲーム的な要素が強かった一巻と違い、この二巻は、プログラミング対決がメインになったのだけど、正直、プログラミングに関しては、突っ込みどころが多すぎるとかいうレベルではなく、あまりに酷くお話にならない。いや、どうせそのレベルだったら、入門書片手にとんちんかんな理解で書くのではなく、必殺技を出すとか異能力を全面に押し出して、もっとはっちゃけた内容にした方が良かったと思うんだ。プログラミング対決以外の部分も、パンツは良かったけれど、それ以外はちょっと微妙……。

[ 2011.01.09 ]