クリスタルサイレンス


早川書房 ハヤカワ文庫JA
クリスタルサイレンス(上) /藤崎慎吾

ファーストコンタクトものかと思ったら、むしろ、「開発途中の火星情勢は不安定でたいへんだっ!!」とか「未来のインターネットは凄いね!!」といった部分に力点を置いてる印象で、とりあえず上巻を読んだ今の感想としては、「いろいろな要素を詰め込んでるけど、そのせいか、なんだか散漫としてるなー」という感じ。いや、近未来の諸々はリアルっぽく夢を感じさせるモノで、きちんと面白いわけだけど。

そゆわけで、“「ベストSF1999」国内篇第一位”という触れ込みのハードSF。開発が進みつつある近未来の火星で、地球外知的生物の存在を示唆する高等生物の死骸が発掘される。各国の利害対立が深刻化し不安定な情勢下、考古学者のサヤは恋人と別れて危険な火星に旅立ち、調査団に参加する。といった感じの内容。まあ、とにもかくにも、さくさくと続きを読むぜー。

[ 2005.12.01 ]


早川書房 ハヤカワ文庫JA
クリスタルサイレンス(下) /藤崎慎吾

面白いんだけど、結局、最後まで散漫な印象が拭えなかったり。あと、好み的には、もちっと演出過剰な方が好きなんだけどなー。

そゆわけで、惚れた女のためにつくす漢の生き様を描いた作品(^^;。序盤が序盤だったので、ファーストコンタクトものかと思っって読み進めていたのだけど、結局、ぜんぜん違ったかー。クオリティが高く非常に綺麗で内容で、特に設定、世界観等はいろいろ面白いんだけど、ストーリー的にはもちっと盛り上がらなかったかなー、と思わなくもない。正直、ちと物足りなかったかしらん。

[ 2005.12.02 ]

藤崎慎吾