DRAGONBUSTER


メディアワークス 電撃文庫
龍盤七朝 DRAGONBUSTER 01 /秋山瑞人

その設定で、主役は爺じゃないんかいっ!! てっきり、すでに老いの目立つ剣の達人・群狗が主人公かと思ったら、どうも、お転婆な姫様の方が主人公らしく、ガッカリですよ。

第十八皇女・月華は、お転婆盛りで、屋敷を抜け出し街中を探検する日々。そんなある日、道場の下男・涼狐が、夜に隠れて剣を舞う姿を見て……。というわけで、秋山瑞人の久々の新刊。あとがきなどを見ると、古橋秀之とのコラボ作品? 中華風世界を舞台にした、剣と漢の生き様を描いた作品かと思いきや、主人公が姫様の方でがび~~ん。どう見ても、爺さんの方が、かっちょいいだろっ!! ……まあ、この 1巻は、ほんとに導入のほんの触りしか描かれてなくて、ストーリーはまだまだこれからだし、今後に期待だなぁー。あと、もう少しストーリーが動いてくれないと、月華と涼狐の今の立ち位置は、ストレスが貯まって仕方ない(^^;。

[ 2008.05.13 ]


アスキー・メディアワークス 電撃文庫
龍盤七朝 DRAGONBUSTER 02 /秋山瑞人

4年ぶり? まさか出るとはな(^^;。せっかくなので、1巻から読み直したけど、武侠な世界を舞台にした、ぐいぐい読ませる展開が、ほんとおもしろいっ!! 基本的には、月華と涼狐の身分違いのすれ違いラブなのだけど、涼狐の態度にイラついてイラついて仕方ないな。月華かわいそうっ!!

月華開眼!? 涼狐に憧れ、剣の道を目指すようになった月華。その身分ゆえにまともな指南を受けていなかった月華だが、やがて……。という感じで、関係を変えようと努力する月華に比べ、骨の髄まで被差別民である涼狐がマジいらつく。望めば最強を欲しいままにできる実力を持つのに、本人ぜんぜん気づいてないとか、ありえないだろ。だからこそ、ラストの展開が痺れるんだけど(^^;。すげーよ、なにそれ化け物すぎる。月華は、溢れんばかりの天稟が末恐ろしいとはいえ、涼狐が強すぎてどうするんだろ? うわぁ、先が見えないこの物語で、また、数年待たされるのか。てういか、続きはちゃんと出るのかしらん?

[ 2012.01.22 ]