伝説兄妹!
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宝島社 このライトノベルがすごい!文庫
伝説兄妹! /おかもと(仮) -
第1回『このライトノベルがすごい!』大賞<特別賞>。人間のクズ・柏木絆は、奇妙な遺跡で出会った記憶喪失で純真無垢な少女の才能に目をつけ、彼女を騙しながら一緒に住むことに……。という感じで、新人らしい怒涛の勢いがとにかく素晴らしいっ!! あと、味があるイラストも非常にマッチしていて、このイラスト、好きだわぁ~。
いやぁ、とにかく特徴的なのが、主人公の柏木絆。どこまでも自分勝手な人間のクズで、読んでて、ここまで腹が立つ主人公は珍しい。前半は、あまりの柏木の酷さに、もう読むのをやめて投げ捨てようかと思うぐらいだったのだけど、それがあまり気にならなくなる中盤以降は、すげー面白い。や、勢いに任せた怒涛の展開はすげーのよ。わりと同人誌的なノリだと思うのだけど、かなりムチャにスケールが大きくなる展開は、ほんと素晴らしいっ!! ……まあ、勢い重視ということは、逆に言えば、荒削りな作品で、例えば、柏木の「いいところもある」と変わっていく描写とか、あんまり上手くないよね(^^;。まあ、そんな気になるところもあるのだけど、新人らしい勢いはほんと素晴らしい作品でした。
[ 2010.09.07 ]
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宝島社 このライトノベルがすごい!文庫
伝説兄妹2! 小樽恋情編 /おかもと(仮) -
相変わらず、イラストが素晴らしい。荒々しくもインパクトの強い、ライトノベルの中でも、屈指の存在感。このイラストはマジ好きすぎる。……そして、肝心の小説のほうも、相変わらず、主人公の柏木は酷いな。まあ、一気に話が広がる後半はなかなか面白いのだけど、そこに至るまでの前半は、正直、かなりダレてて読むのがツライ。新人らしい荒削りさは、それはそれで魅力ではあるのだけど、きちんと読者を楽しませようと意識しているかは、かなり疑問。ていうか、もちっとデシ子に焦点当てようよ(^^;。
[ 2010.12.23 ]
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宝島社 このライトノベルがすごい!文庫
伝説兄妹3! 妹湯けむり編 /おかもと(仮) -
バカすぎるっ!!(褒め言葉)。とにかく、妹満載の頭の悪い内容がさいこーーーっ!! 妹満載にもかかわらず、萌え要素もなくひたすらバカ。いや、素晴らしい。素晴らしい。
行方不明の大塚を追って辿りついた竜首村は、妹天国だったっ!! という妹と温泉の物語。1巻2巻は、正直、大学のサークル本の域を出ず、商業出版としては疑問なレベルだったのだけど、この3巻は、マジ格段に面白くなっている。主人公の造形としてはかなり酷かった柏木も、普通にバカでいい味を出してる。デジ子もバカだし、登場人物がみんなバカ。いやぁ、わかりやすいバカ小説で、楽しい楽しい。そして、エピローグも雰囲気でていて綺麗なのだけど、これで終わりなのか。いや、いい物語でした。
[ 2011.03.19 ]