竜と宙
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幻冬舎 幻狼ファンタジアノベルス
竜と宙 /立原透耶 -
コバルト文庫時代の立原とうやは好きだったんだよなぁ、ということで、ふと思い立って買ってみたのだけど、微妙。続編前提の構成とはいえ、あまりに各展開がバラバラで意味不明なまま、まだまだ序章というトコで終わっちゃってるのよ。これ、本編に入ってそれぞれの要素が絡み合ってくると面白くなるタイプの作品だと思うのだけど、それまで打ち切られずに続くんだろうか(^^;。
現代に伝わる神話は未来の出来事ではないのか? という思想を背景に、近未来の宇宙ステーション「アトランティス」に絡む事件と、古代風階級社会で竜に乗る戦士を目指す少女を平行に描いていく作品。こー、設定だけは盛りだくさんで、いろいろ詰め込んでるのはわかるのだけど、いかんせん物語がはじまってない。続編前提だとしても、もう少しストーリーを進めたところで1巻を〆ないと、ここまで意味不明なまま終わってしまうのは、さすがにムチャすぎるんじゃないかなー。
[ 2009.03.17 ]