ファンダ・メンダ・マウス


宝島社 このライトノベルがすごい!文庫
ファンダ・メンダ・マウス /大間九郎

第1回『このライトノベルがすごい!』大賞<栗山千明賞>。エロとバイオレンスな日常をすごす主人公・マウスのもとに、かつての恩人の娘が「助けてください」と訪ねてきた、という感じのスピーディでスタイリッシュな作品。自分に酔った風のテンション高い文章は、すげーリズミカルで中毒性の高い文章だよな。そして、ぐいぐい引き込むスピーディな展開がおもしろいおもしろいっ!!

うわぁ、これは、いかにも新人らしい魅力に溢れた作品。正直、あまり小説を書きなれてないような文章と展開なのだけど、それを差し引いて余りある若さに溢れ迸るパッションがすげぇ。いかにも10代の感性で綴られた……って、え!? 作者の人は、33歳?? マジすかっ、ありえねぇ~~~。いやもう、書きたいものを、思いつくままにガンガン書いて書きましたといわんばかりの情熱が、うまく荒っぽい魅力に繋がってる予感。テンポよい展開が、ぐいぐいと物語に引き込む引き込む。これでもし、筆力がつけば、ほんと凄い作家になるんじゃね? 今後の作者の成長が非常に楽しみだだだっ!!

[ 2010.09.08 ]


宝島社 このライトノベルがすごい!文庫
ファンダ・メンダ・マウス2 トラディショナルガール・トラディショナルナイト /大間九郎

横浜を舞台としたスタイリッシュでバイオレンスなシリーズ第二弾。うわっ、筆者の感性をそのままぶつけたようなキレた魅力はそのままに、格段に読みやすくなっていて、これは素晴らしい。……2巻は、ダメな親のせいで理不尽な境遇に追い込まれたヒロインの美月の物語。あそこまで追い込まれながら、輝きを失わない美月が、ほんとに光っている。作品としては、正直、好みではないのだけど、これは非常に良く出来た作品。

しかし、小説は、いい意味で丸くなっているのに、あとがきは酷いな(笑)。

[ 2011.03.22 ]

大間九郎