花咲けるエリアルフォース


小学館 ガガガ文庫
花咲けるエリアルフォース /杉井光

最高傑作級。杉井光版『星界の紋章』、いや、むしろ、『イリヤの空、UFOの夏』か。死と隣り合わせの戦時下を舞台にしたボーイ・ミーツ・ガールで、とにかくせつない~~~。

東西に分裂して戦争中の日本。開戦の日に身内を亡くした少年・仁川佑樹は、やがて、徴兵された空軍で少女に出会う……。という、戦時下を舞台にしたシリアスに泣ける物語。どう予想しても、ハッピーエンドにはなりそうもない展開で、とにかくもう、せつない、せつなすぎるっ!! そんなベタに泣けるストーリーにもかかわらず、設定は、かなり攻めた感じになっているのもいいバランスだよね。日本国内が内戦してる設定はたまにあるけど、桜子の設定は、いろいろとスゴイよなぁ。いやぁ、ほんとに良く出来た物語で、とにかくせつないっ!! 素晴らしいっ!!

[ 2011.03.11 ]