姫狐の召使い


富士見書房 富士見ファンタジア文庫
姫狐の召使い /春日みかげ

春日みかげ版『ゼロの使い魔』?(^^;。普通の高校生の水原光は、陰陽師・安倍晴明に召喚されて平安時代へ……。って、『織田信奈の野望』の春日みかげらしいというか、今度は、安倍晴明の女体化かいっ!! 主人公は、その安倍清明に召喚された少年の光なのだけど、どうにも『ゼロ魔』を彷彿とさせるよな。いや、タイトルの召使いをサーバントと読ませる辺りは、むしろ『Fate』を意識してる気もしないではないけど(笑)。

その主人公、光を中心に、平安京を舞台にハーレム展開(^^;。安倍清明をはじめ、気の強いというか、主人公を振り回しまくるような女の子ばかりで、これは良い修羅場ラブコメ。特に、早々にデレた葵がいいね。いやぁ、源氏物語がベースらしいけれど、これからさらに女の子が出て、修羅場かっ、さらに修羅場なのかっ。すごく楽しみすぎるっ!! ただ、主人公の光が、あれだけ不思議体験してるのに、中二中二とウザいのが、ちと好み的にはきつかったり。次巻はちょっと変わるかしらん?

[ 2012.03.20 ]


富士見書房 富士見ファンタジア文庫
姫狐の召使い2 /春日みかげ

安倍清明に召喚された水原光は、平安時代の日本で、光源氏となってハーレム状態に。今回は、六条さん登場で、六条さんメイン回。いやもう、美少女でお淑やかな六条さんがメインヒロインすぎるっ!! 紫の作中の発言じゃないけど、幼なじみの紫と、あと許婚の葵さんも、めっきり影が薄くなってしまったな(^^;。一応、『源氏物語』をベースにしてるっぽいので、次回はまた、新ヒロイン登場なのかしらん。『源氏物語』はぜんぜん詳しくないんだよなー。……本命の清明との仲は着々と進展してるけど、いまからラストで、現代社会から一緒に来た幼なじみ葵を取るのか、平安時代に生きる清明を選ぶのか、気になって仕方ない。続きも楽しみです。

[ 2012.08.11 ]


富士見書房 富士見ファンタジア文庫
姫狐の召使い3 /春日みかげ

いまいち、というよりも、つまんねー。いや、今回は、晴明の過去話とはいえ、晴明以外のキャラの扱いが、ぞんざいすぎてヒデー。まるで同じことしか喋らない、RPGのNPCのようだ……。ストーリーのほうも、たったそれだけのネタを描くのに、上手く話を膨らませているわけでもなく、ページ数だけ無駄に重ねてるだけで、どうにもツマラナイ。こんな丸わかりの話なのに、泣かせに走るわけではなく、なんら工夫するでなく、単にイベントを希釈して間延びさせてるだけとの印象。さすがに、ここまで酷い出来はいかんだろ~。

そいえば、今回は、安部晴明モノではお馴染みの賀茂保憲が登場。そうきたかー。……しかし、陰陽道の時代は、戦国時代、幕末と同じくらい良くネタになるけど、基本、安部晴明が中心なので、いつもお約束の人になってしまうのは、ある意味ツライよなぁ。いや、突然、歴史上のマイナーキャラを持ってこられても、付いていけないんだけどさ。

[ 2012.10.03 ]