ヒメゴトシステム
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角川書店 スニーカー文庫
ヒメゴトシステム1 先輩、セップクです! /神崎リン -
おもしろい、おもしろい、めちゃくちゃおもしろすぎるぅっっっ!! いやぁ、非常識な言動にもかかわらず健気で憎めないヒロインと、そんなヒロインを邪険にしつつ、結局、振り回されてる主人公が、とにかく楽しい学園ラブコメ。読んでてもうもう、にやにやしまくりですよっ!!
「この学校は元々わらわの城です。先輩は家臣にしてあげます」と、変な思い込みで非常識な言動を繰り返す琴音と、美人ながらもぐうたらで迷惑な性格の持ち主である律子、そんな二人に振り回される隆司の三人を軸としたドタバタラブコメ。いやもう、とにかくキャラが楽しすぎる。特に、ヒロインの琴音が愉快なこと愉快なこと。明らかに間違った方向を向いた一生懸命で健気な姿が、ホントにいいわぁ。そして、ストーリーも、キャラにマッチするように、楽しく温かみのあるものに仕立ててあって、Good Good。ほんとに良質のラブコメで、続きも非常に楽しみですっ!!
[ 2009.02.06 ]
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角川書店 スニーカー文庫
ヒメゴトシステム2 ご乱心スクールデイズ /神崎リン -
ラブコメっ!! ラブコメっ!! 学園どたばたラブコメっ!! や、ちとラブが弱い気もするけど、いやぁ、良質なドタバタ学園ものとして仕立ててあって、おもしろいおもしろい。……ただ、そこそこぶっ飛んだ導入のわりに、やけにキャラの言動が常識的でふつーなのがなぁ。ムチャしなさすぎる。
コトコトを狙う新キャラ登場。コトコトの幼なじみの希美子が、財力を背景に、コトコトを取り戻しにやってきた……。という感じで、アレ? 城を取り戻す話はどこいった(^^;。今回は、文化祭の出し物の演劇を中心にしたドタバタで、確かに面白いんだけど、インパクトのある導入や設定に反して、学園モノとしてネタもふつーで、キャラの言動もやけに常識的な範疇に収まっているのが気になるところ。ストーリー構成も、丁寧に前振りをして回収するような保守的で予定調和な作りをしてるので、うーん、むしろインパクトのある設定や導入のほうが浮き気味なぐらいなんだよなぁ。綺麗に纏めようというスタンスも悪くはないんだけど、もっと挑戦的に羽目を外した内容にすればいいのに。
[ 2009.09.10 ]