黒と茶の幻想
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講談社 講談社文庫
黒と茶の幻想(上) /恩田 陸 -
30歳代後半の元同窓生男女四人の屋久島旅行。日常から切り離された旅行の中、過去の想い出が浮かび上がっていく……。と、小さな「美しい謎」を絡めつつ、会話の裏に潜む個々人の想いを綴りつつ、大枠では、消息を絶った共通の友人・梶原憂理の話題が見え隠れしつつ展開するストーリーがなかなか面白い。『三月は深き紅の淵を』『麦の海に沈む果実』に連なる作品ということだったと思ったのだけど、先日読んだ『黄昏の百合の骨』とは直接の関係はないのかしらん? ……まー、とにもかくにも、引き続き下巻を読むぜー。
[ 2007.06.15 ]
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講談社 講談社文庫
黒と茶の幻想(下) /恩田 陸 -
う~ん、上巻を読んで期待してたのとは、違う話になってしまったなー。いや、もっと駆け引きあふれるミステリな話を期待してたんだけど、結局、30代男女が、屋久島の自然の中で今まで生きてきた人生に向き合うと言う話に落ち着いてしまってるのがなぁ。特に、最後の節子編は、ほんと、ぜんぜん違う話になってる感が。綺麗な話ではあるんだけどねぇ。
[ 2007.06.18 ]