ライトノベル大全


時事通信出版局
ライトノベル大全 /細谷正充/三村美衣/タニグチリウイチ/太田祥暉

500冊のライトノベルの紹介文をただただ並べただけの本。雑すぎる。一応、飯田一史だけ作品紹介ではなく4ページのコラムを書いてるのだけど、これがまた明らかに浮いてる。雑。俺、ライトノベルの評論本やガイド本はそれなりに買ってる方だと思うんだけど、ここまで雑なのはじめて見たわ。関係者30人近く集めて、誰もおかしいと思わなかったんだろうか?

いやまあ、個々の作品紹介、特に、2ページ以上のページ数を取って書かれているものは、どれも読み応えはあるんだよ。だけどさー、雑に紹介記事を年代順に並べてるだけで、一冊の本として軸がないのよね。あえてか? あえてなのか? あえてそうしているのかもしれないけれど、ふつう、歴史的背景だったり、その作品を取り上げた理由とかを書いたりしない? なんの説明もなく単に並べてるだけなんで、せっかく素晴らしい作品紹介もあるのに、その価値を全く生かせてないと思うんだけど。

500冊の紹介記事を並べただけでも価値あるんじゃない?って人もいるかもだけど、その500冊の選定基準がさっぱりわからないんだよなー。そして、1/2ページの作品紹介は単なる数合わせですよね? あぁ、ラインナップを見ると、少女向けライトノベルはないか。でも、『薬屋のひとりごと』とか『本好きの下剋上』とかは載ってるんだよな。そういうところも雑なんだよ。結局、雑に500冊選んだだけにしかみえず、さらに数合わせみたいなチョイスも多い。個々の紹介記事にはおもしろいものもあるけれど、一冊通して読むとマジに出来が悪い。

というわけで、雑なラノベのガイド本が出てました、という話なんだけど、それだけでは悲しいので、どうせ買うならこっちを買っとけ、という本を挙げておきます。<ひどい

ライトノベル50年・読んでおきたい100冊
『ライトノベル大全』と同じコンセプト。購入時の感想は「無難だなぁ」という感じだったのだけど、『大全』読んだあとだと、全然こっちのほうがいいわ。少女向けライトノベルもきちんとリストアップされていて、100冊のラインナップには納得感がある。

少女小説を知るための100冊
少女向けならこちら。ライトノベル以外の少女向け小説も含まれていて、少女小説を知りたいのであれば、必読の一冊。似たような本で『大人だって読みたい! 少女小説ガイド』もあるけれど、『少女小説ガイド』は作品紹介よりも、津原やすみと若木未生へのインタビュー記事が本体だよな。

ライトノベル・クロニクル 2010-2021
なろう系登場以降ならこちら。作品紹介以外のコラムも充実していて、なろう系登場以降のラノベ史を押えておきたいのであれば、マジにおすすめ。

[ 2026.03.08 ]